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2003年7月28日(月) カフスについて。。。始まりは裏を見せた折り返し

 またまた、オリハシうんちく講座の時間です。26日の日記でクレリックシャツについて語らせていただいたので、そのついでに・・・「襟やカフスだけが白のシャツ」なんて言ってしまったので、その責任をとります。「カフス」とは何ぞやー!と聞こえそうだったものですから・・・。
 袖口やズボンの下端の「折り返し」や、それに似たものを「カフス cuffs」と言います。
 カフスは袖口などを補強したり、細く絞ったり、汚れを防いだりする機能と、端を誇張することによる装飾の役割を兼ねています。ただ、ズボンの裾のカフス(英国ではターンアップ turnup)は、20世紀初頭から1960年代までという短い期間しか用いられませんでした。なので、カフスは袖口のものを指すほぼ限定的な言葉になります。
 カフスが衣服のデザインの一つの要素として、表面化してきたのは14世紀頃からだと言われています。これは「カラー collar 襟」の形成と密接な関係があって、首もとのものがカラー、それ以外の袖などの端の処理がカフスと呼ばれました。
 15世紀頃から上着の袖口をたっぷり折り返して、派手な色の裏地を見せるスタイリングが流行しました。17世紀には、きらびやかに飾った大きいカフスが騎士の身分の象徴でもあったんです。また、下着やシャツの袖先にもカフスを付けるのが、バロック(16-17世紀)、ロココ(18世紀)の特徴になりました。
 同時に、折り返し部分を留めるために、17世紀から「ボタン」も用いられました。現在、スーツの上着の袖口にボタンが3-4個付いてるのは、その名残なんですよ。また、ドレスシャツにおける今の形のカフスボタン、すなわち、シャツのカフスの端にはめ込む形の金属製などの留め具は、スーツにドレスシャツというスタイルが確立した19世紀からです。
 現在、カフスと言えば、本来の上着の袖口にはなくなってしまい、ほとんどシャツ、ブラウスなど中着の袖口のものになっていますが、このようになったのは19世紀からなんです。シャツなどのカフスは、一重のもの(シングルカフス)と二重になったのも(ダブルカフス)がありますが、シングルカフスは「バレル(樽)カフス」とも言います。これは樽の形状を借りたもの。ダブルカフスは「フレンチカフス」とも言います。
 スーツの上着のカフスはほとんど見かけないのですが、オリハシリサーチによると今年、ポールスミスでジャケットがダブルカフスになっているストライプのスーツを作ってましたよ。(なかなか、かっこええ感じでした。派手ですけど・・・)
 これを踏まえて、25日のCOOLSCATのクレリックシャツをもう一度チェックしてみてくださいね。(またかよ!)
<参考文献:アパレル用語辞典(繊研新聞社)>

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神奈川県 40代、作曲家・ミュージシャン、T様