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2003年10月21日(火) 「ひかりのあめふるしま 屋久島」 田口ランディ

434440145X.09.MZZZZZZZ[1].jpg「モスラの島みたい・・・」
 そのイントロから小説家田口ランディとは異なるエッセイスト、
田口ランディのストレートトークの世界が炸裂する。
曰わく、屋久島は自然偏差値70の場所であり、屋久杉の深い森は
地球の老賢者たちの集まりであり、樹木や植物は静かにデットヒートしている生き物であり、雲水峡の石走るせせらぎのような大動脈は命のリズムであり、屋久島そのものが生命の島なのだ。
 
 広告代理店、編集プロダクションを経て、インタビュアー、ネットコラムニストになった彼女は3年に渡って屋久島に通い詰めた。
素潜りで海に抱かれ、縄文杉に畏怖の念を抱き、苔の絨毯に太古の地球を感じ、珍味カメノテの味に魅了され、ヤクザルに襲われるランディ。
なぜか彼女は悩める若者旅行者のガイド役でもある。
例えばこうだ。
「川を見ていると『水に流す』って言葉の意味が、すごく納得できる。忘れない、でも、流れていって、それはいつか大きな海にたどり着き、全体の
中の一部となる。でも、忘れない。」「どっかで不合理なものをいっぱい抱えて生きている感じがする。それはそれでよしとしてもいいんじゃないの?」
リバーカヌーに乗った彼女からの言葉によって、東大医学部の坂本君も、京都の女性ライダー純ちゃんも、二股をかけられたアサコも、心が解放されていく。
 かくいう私も20代の時、心解放させられた一人なのだ。
「毅然としなきゃ!」という張りつめた心の中に彼女の言葉がすぅーっと入ってきた。
とりたてて感動的なことや悲しいことを言ってるわけではない。ただただ前向きで、おもしろくて、ちょっと切ない。
彼女は言う。
「屋久島という美しい自然は、ただそこにあるというだけで、世界の位相を変えてしまう。そして、迷い込んだ人間を、魂の物語に誘うのだ。」と。
島の自然、その魅力をリアルに体験した彼女の言葉こそ、迷える私自身にひかりをもたらしたのだった。
 実はあるきっかけがあって、すごく久しぶりに読んだんですよ。。。この本。
やっぱり彼女のエッセイはいいですね。これ、ホントに屋久島に行きたくなっちゃいます。(^^

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ナクールの服、好評です。パンツは、日本ではそんなタイトなスタイルみんなしてるの?とか、コックコートから着替えて外へ出たら、「オシャレー」みたいなことをいわれました。---イタリア・サルディーニャ島にて---
高知県、30代、飲食店経営オーナーシェフ、K様