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2003年11月26日(水) 古館伊知郎「トーキングブルース 16th」

 ここ数年、年末といえば、クリスマスの飾り付け、年賀状の企画、手帳の購入、そして「トーキングブルース」なのだ。
実は、今年はチケットが手に入らず、半ばあきらめモードでした。。。
が、なんと思いもがけぬ筋から、「行きませんか?」とお声がかかった。
マジでラッキー!
いろんなとこで、しゃっべておくべきです。何があるか分かりませんよ。ほんと。。。
神谷くん、ごめんなさい。m(_ _)m 来年こそは。
16:25の東横線に飛び乗り渋谷へ、息を切らせつつ16:45分パルコ着。
3つあるエレベーターの一番左が劇場への直通。
「おっ、直通ね。」と思いつつ扉の前に立ち、いざ、9Fパルコ劇場へ
入り口は業界関係者、著名人、タレントからのお花が多数!
居る人、みんな業界関係者に見えたのは気のせいでしょうか?
パンフレットを受け取り、着席。ちょっとドキドキでした。
パンフに例年記載されてる「参考文献」が今年はナシ。
え?なんでだろー?毎年「参考文献」楽しみなのに。。。
17:00開演。
16年目にして16回目のトーキングブルース、今回のテーマは「恋してみました」。
ちなみにオリハシがこれまで見た過去4回のテーマは「お経」→「哲学」→「脳」→「言葉」でした。
今回は「恋」です。
でも、内容はほとんどフリートークでした。
「トーキングブルース」という看板と、小さなテーブルに水が置いてあるだけの薄暗い舞台におもむろに現れる古館氏。
黒いTシャツに黒のジャケット&パンツスタイル。
「来年、4月からは大変だ。。。」とトークを切り出す。
「偉大なる前任者の後を引き継ぐプレッシャー」
「記者会見を開きつつ、体力、気力の限界と言い切り、身を引いていく前任者。。。」
「いやがおうにも力が入る。。。」
会場の誰もが「おっ、Nステのことね。」と思いながら聞き入る。
「大変だよ、阪神岡田新監督!!」
「偉大なる星野さんから引き継ぐんだから。。。」というオチ。
オリハシ、大爆笑!
お~、のっけからきました!!
ストーリーの母型、構造を抜き取り、話をすり替える古館氏の編集的トーク!!
そこからは汗を振り乱しながらの立て板に水、マシンガントークが炸裂。
ちょっと、文章にするのには難しいっす!
マイケルジャクソンや日テレの視聴率問題にも言及。
そのあとの話題は、なんとファッション業界に。。。
「リーバイスのアメリカ工場が閉鎖だからってどうだっていうんだ!」
うー、ちょっとオリハシはドキドキ!
「裏原宿のヒップホップ系ショップの黒人はヒップホップの本場、ニューヨークはブロンクスあたりの出身かと思いきや、実はみんなナイジュリア出身。。。どうなってるんだ!!」
彼にかかったら、上っ面のアパレルは一刀両断ですね。(^^;
「ドキドキ」感満載の「恋」物語は、あっと言う間にエンディングに向かう。。。真っ暗な空間、古館氏の顔だけにスポットがあたり、どんどんその明かりが小さくフェイドアウトされていく。。。
古館氏は尚も蕩々と語り続ける。。。それはまさに「ブルース」そのもの。
もう見えなくなる寸前、その日最後の言葉をはっきりと、そして、ゆっくりと言い放つ。。。
「恋とは、見守り続けることなんだ。」
そこで舞台は明るくなり、2時間15分の「恋物語」は終演。
鳴りやまない拍手、この日の為に作曲されたアルフィー高見沢氏の美しいピアノ曲が流れる。客席から花束を持った女性が一人、また一人と直接古館氏に駆け寄る。
う~ん、毎年の事ながらやっぱりいいですね。トーキングブルース!
なんだか言葉にならない余韻がのこるんですよね。
最後の挨拶で、
「来年4月からは本当に勝負します!!」という力強い決意表明!
「トーキングブルースは出来るかどうか。。。
でも、トーキングブルースという看板は絶対に下ろさない!」
「『お前は何だ』と人から聞かれたとき『トーキングブルースだ!』と答えたい」と語る古館氏。
何か熱いものがオリハシの胸にこみ上げました。
未経験の「報道」という世界に足を踏み入れる古館氏。
そのドキドキ感を楽しんでいるようにオリハシには思えました。
それは何かに似てる。
「恋」だ!!
あらためてパンフを見て、
「あっ、そっか!!」とオリハシは納得。
「参考文献」、今回はナシでいいんだ!
だって「恋」にマニュアルはないんだから。。。

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新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

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職業柄スタイリストさん達と話すことも多いのですが、彼らは大きなファッショントレンド的な話に終始するのに対し、オリハシさんは一人一人に対して、とても実践的で実際的。現場的なスタイリング感覚が気に入っています。
東京都、40代、文筆家・ライター、Y様