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2004年2月6日(金) 大胆にして精妙な新潟

 AM7:24、時刻通りに列車が滑り出す。
上野を過ぎ、日暮里あたりから地上へでる。
「まぶしい!」
爽やかすぎるほどの朝日が「MAXとき」に容赦なく注がれる。
まずは冷たい爽健美茶をボトル半分ほど一気に流し込み、一息。
赤マルを一本取り出し着火する。深く肺まで吸い込み、ゆっくりと吐き出す。身体の興奮とドキドキ感の高揚が修まらない。
上野から大宮までの、のっぺりした景色が好きだったことを思い出す。そしてその景色はオリハシを5年前の記憶へと誘う。余計に眠れない。
身体は眠いと言っているが、眠れない。
こんなの久しぶりだ。
大宮到着、あと1時間半後は新潟だ。
あっと言う間に高崎を過ぎ、「上毛高原駅を通過中」のテロップが流れる。
「クライマーズ・ハイ」を思い出す。横山秀夫作だ。
井上マサ氏、オススメの一冊。
18年前の日航航空機墜落事故を題材にした新聞記者のヒューマンストーリー。緊迫感あふれる力作。著者自身も群馬県の新聞社勤務の経験があるだけあって、その描写と勢いに圧倒される。
MAXは、長い長いトンネルを通過中だった。
そういえば「半落ち」、おもしろそうだなぁ。見に行こうかな?
もうそろそろ越後湯沢。川端康成の世界を期待する。
トンネルを抜けた。
「まぶしい!」
そうだ!白ってまぶしい色だったんだ。
長岡を過ぎ燕三条へ、一面の越後平野、一面の白。
もう眠る必用はない。
AM11:35、新潟駅ホームに滑り込むMAX。
ホームに降り立ち、はやる気持ちを抑えて万代口へ向かう。
5年ぶりに雪の降る新潟の地を踏み、駅前ロータリーで見上げる。
なつかしい。景観も空気の冷たさも。
すばらしい刺激だった。
「自分が見つめているもの」を素早く察知して「自分が無意識的に目を逸らしていること」を指摘してくれる。意外と指摘してくれる人は少ないのだ。
それは「痛い」。
でも、あらためて挑戦する意欲が沸いてくる。
Hasegawa社長、Iihara社長、本当にありがとうございました。
また、行きます!

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新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

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季節を感じるときナクールに来ます!(ショートパンツに対して)シーズンの始めはヒザだすのが違和感あるけど、季節が深まってくるとこなれてくると思うんですよ!
川崎市中原区、20代、飲食店勤務、O様