Styling log

Grosbec夏物の展示会に行く。
Grosbecの春夏のテーマは「ギリシャ、トルコ、地中海、オリエンタリズム」なのだ。
春夏、秋冬と年２本のテーマを楽しみにしているお客様も多い。
頑なに崩さないその姿勢が好きだ。
ビサンチン帝国、コンスタンチノーブル、とかげ座（初耳ですがスペルは「LACERTA」)などなど。。。うまくデザイン化されている。
何気ない文字や、コンテクストのプリントにおいても、訳すととても詩的で哲学的だったりする。
例えば。。。
●東洋と西洋の間に立ってさまよえる異邦人
●ヴィーナス　女神の乗った貝はキプロスへ向かった。
●紀元前のはるか遠い昔より繰り返されてきたメビウスの輪
●全てはパンドラがヘルメスより授けられた好奇心より、箱をあけたときから定められた運命
●今では何も語らぬあなた方、いったい何を見つめているのですか？
●見上げてごらん、夜の美しい星を
と言った具合だ。これらがギリシャ語で語られているTシャツロゴだったりする。
こういう遊び感覚を打ち出すメンズの国内ブランドは少ない。
どこのブランドも流行、トレンドを追いかけることに必死だ。
なので多くのメーカーの展示会に行くと、「これ今すぐ欲しいよ」ってアイテムはあるが、３，４ヶ月後に「よし、これをNakoolで打ち出すぞ！発信してやる！」と思わせるブランドは少ない。
その点、Grosbecは真剣にトレンドを取り入れつつ、真剣に遊びがある。
それが企画だとオリハシは思う。
Grosbecの展示会は企画者の思いに溢れている。
営業担当者は「これもどうですか？」とか下手なセールストークは一切しない。そのかわり一つ一つ、懇切丁寧なプレゼンテーションがあるのだ。
「新しい関係を発見する」それは「遊び」が無ければ出来ない。
「遊び」を哲学する雰囲気をGrosbecは持っている。遊学なのだ。
遊学するGrosbecの夏物。今年も楽しみにしていてください。