KanekoTakaoさんが来てくれた。
彼こそ生粋のジーニストであるとオリハシは言いたい。
とにかくこのデニムを見て欲しい(↓写真)
これは「701-XX」、今から約16年前に「復刻版」として生産されたものだ。
注意して欲しいのはその品番である。701だ。702では、ない!
え?そんなのあったっけ?と思ってしまう。。。お恥ずかしい限りだ。
もちろん、初めは「ノリ」がバリバリについたノンウォッシュのダブルエックスデニム(コールミーンズ社製)
この当時のヴィンテージ復刻版は箱入りだったことも思い出される。。。
さらに言えば、702-XXは、なんと「MADE IN FRANCE」だったのだ!!
そんなことを今、語る人は非常にレアである。
今、このようなヴィンテージの加工は全盛である。
毎年、次から次へと、新幹線を乗り継ぐように新しい加工が生まれ、私達はそのダメージ感や中古感を
楽しむことが出来る。まるでその加工が、ある種の新しいプリントのようだ。
加工工場の人は何かに追われるように新しい加工の技術を駆使することに躍起になり、これこそファッションなのだ!と言わんばかりの勢いを私達に見せつける。
オリハシはそれを悪いとは言わない。十二分にオリハシはその加工感を楽しんでいる人の一人である。
だが、
それとは別に、Kanekoさんのようなデニムの穿き方もしていこうと考えている。自分の人生と共に歩くデニムを座右に置きたいのだ。
「スローファッション」
消費というものが快楽でなくなる日は近い。とオリハシは見ている。
金子さんの部屋にはNakoolでお買い上げ頂いた写真のようなデニムが5本、吊されているそうだ。
古着屋で、何十万払ったわけではない。16年という歳月をかけて丹念に、丁寧に育て上げられた
Kanekoさんだけのデニムなのだ。
彼は、新しい試みのデニムにも貪欲にチャレンジする人だ。
それはただ「流行」と遊んでいるにすぎない。ということをKanekoさんは良く知っている。
流行と遊びながら、不易を自分で作っていく感覚。
ファッションはいつも「不易」と「流行」の合間を漂っているのだ。
彼が来店してくれるたびに、オリハシは大事なモノを再確認する事が出来る。
ありがとうございます!
坊主にしたら渋いいぶし銀のモデル写真で登場してくださいね。
4月末あたり、楽しみにしています。