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2004年4月5日(月) トレンチコートはジャケットなんだね。その2

なんでトレンチコートなのか?
その前に。。。
みんな春物が欲しいとか、秋物が欲しいじゃなくて、春だから、秋だから、なんか羽織るモノが欲しいんです。
だって気温差が激しいから、楽に脱ぎ着できるのがいいんです。
カラーはやれピンクだ、白だ、とレディースでは言われますが、それは毎年のことでね。。。
ピンクと、サックスと、白を見かけない春なんてオリハシの記憶にありません。
今年、特に印象深かったのは「ストロベリーフィールズ」というブランドのグリーンかな?
実際、売れてそうでした。
実は世の中、ハオリ物が不足してるのです。
ハオリ物と聞いて思い浮かぶモノ。あります?
テーラードジャケット、Gジャン、デニムカバーオール、シャツ、カーディガン、ナイロンパーカー、、、、ETC
これらのアイテムは以前から、素材、カラー、ディテールを変え、企画され出し尽くされてきました。
みんな一着は持っているモノなのですねぇ~
スプリングコートと言うと、どうも利便性がないように感じます。だって、2月3月じゃ、まだ寒いから冬物コート。
暖かくなったらもう用無し!
んじゃ、コートをハオリ物としてジャケット感覚でどう?
というふうに属性をすり替えるわけです。
この属性すり替え術で最近のレディースのヒットが生まれてるように
オリハシは思います。
だから今のトレンチコートは、オリハシ的にいうとトレンチジャケットです。
コートとして、ジャケットの上には羽織りづらいですよ
だって、肩はキッチリセットインでタイトに作ってありますからね。
みんな、トレンチの中は薄いカットソーやTシャツを合わせてます。
それが人々に目新しさを感じさせるんですね。
だから、太陽に吠えろの「殿下」のようなトレンチコートを着てもなんだか様にならない。
皆さんも経験ありませんか?
「あっ、今年はこれが流行ってるんだ。
じゃぁ、以前に買った”あれ”を使ってみよう!」
と勢い勇んで、押入のケースから出して着てみると
やっぱり、なんだか古い感じがする。ってこと。
そう、時代は繰り返す、流行も、ファッションも繰り返すなどとよく言われますが、実は微妙なさじ加減で再編集されてるのです。
同じアイテムでもその時代によって、フューチャリングされる要素、機能、属性が違うんです。
コートの着こなし→ジャケットの着こなしに変えるには?
1)肩幅をキッチリ、ジャケット風にセットインにする。
2)着丈をハーフ丈ほどにする。
この2点を変えるだけで、コートからジャケットに変わります。
んじゃ、オリハシさん、トレンチの次はどう?読める?
はい。お答えします。
トレンチの前の属性切り替えヒットは「Pジャケット」でした。
つまり、Pコートのジャケットです。(これにキャスケットとか合わせてね。)
そして昨年から、要素が二つ加わってトレンチです。
ベルト、肩口のエポレット(肩章)の要素です。ダブル前は継続です。
さあ、今度はどうするか?
足し算の後は引き算。
継続した要素であるダブル前を削除!!
ベルト、エポレットはおそらく継続です。
トレンチコートのシングル前型です。(素材がデニムなら尚良し!)
このタイプ今、すでに着てる女性います。
Nakoolでも、この春少し展開しましたが完売です。
もしくは一気に3つの要素をそぎ落とし。
裁断のシャープさだけを残したステンカラータイプのコートジャケット!
この2つのハオリ物はいけるんじゃないか?
という読みを今、展開しています。
皆さま、長々、読んでいただいてありがとうございます。
どこが京都と関係があるのか?
と自分でも思いますが、旅行者とすれ違うたびにどうも思考が回ってしまいました。(ほとんど病気!)
偉そうな事を言っても、京都の気候がよめず薄着で寒い思いをしたのは、
何を隠そう不肖わたくしめ、オリハシでございます。
とほほ。。。まだまだ修行が足りません。

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北海道釧路市、40代、公務員、O様