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2004年7月10日(土) 七夕の夜の良寛に感動

七夕の夜は、久々に感動。
オリハシのお話に、ちょくちょく出てくる松岡正剛氏。
その松岡氏がインターネット上で、本を紹介する「千夜千冊」が7/7の夜についにその1000冊に達成しました。
一夜に一冊ずつ、本を紹介するブックナビゲーション、「千夜千冊」。
約4年半かけての集大成の夜、1000冊目は。。。
良寛「良寛全集」でした。
ここに取り上げられてる本は、オリハシにとってかなり難しい本が多いので理解不能、ん~何のことだろう。。。っていう場合も多数なのですが。。。
たまに、「ズキュン!!!」と胸を打たれる文章に出くわすのです。
「胸を打たれる」では生ぬるい。
「胸をえぐられる」ような感覚です。
この七夕の夜は、まさに松岡さんの千冊満願成就の思いが。。。
ほんとに心に響くものでした。
引用させていただきます。

良寛の生き方は、「脆弱を恐れず、寂寥を忘れず」というところにあった。なぜ、弱っちくてはいけないのか、なぜ、寂しくちゃいけないか。
そう、良寛は問うたのだ。弱いのは当たり前、淋しいのはもっと当たり前、それでいいじゃないかと問うた。
   柴の戸のふゆの夕べの淋しさを
   浮き世の人にいかで語らむ
良寛は強がりが大嫌いで、威張っている者をほったらかしにした。引きこもりも嫌いだった。そういうときは古き時代のことに耽るか、野に出て薺(なずな)を摘んだほうがいいと決めていた。
     ものおもひすべなき時は うち出でて 
     古野に生ふる薺をぞ摘む
こうして、良寛はどんなときも、一番「せつないこと」だけを表現し、語りあおうとした。「せつない」とは古語では、人や物を大切に思うということなのである。そのために、そのことが悲しくも淋しくも恋しくもなることなのだ。それで、やるせなくもなる。
 しかし、切実を切り出さずして、何が思想であろうか。切実に向わずして、何が生活であろうか。切実に突入することがなくて、何が恋情であろうか。切実を引き受けずして、いったい何が編集であろうか。

ん~しびれましたね。かっこいい!(オリハシ号泣)
オリハシも言ってみたいです。
切実に向かわずして、何が商売であろうか。
切実に突入することがなくて、何がファッションであろうか。
よ~し、がんばるぞ!
気になる人は「千夜千冊」で検索してみてください。
世界の「知」が凝縮されてます。

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ナクールの服、好評です。パンツは、日本ではそんなタイトなスタイルみんなしてるの?とか、コックコートから着替えて外へ出たら、「オシャレー」みたいなことをいわれました。---イタリア・サルディーニャ島にて---
高知県、30代、飲食店経営オーナーシェフ、K様