Styling log

　木曜は、オリハシの定休であるが、Nakool は営業している。
休み明けの金曜日は、昨日、何が売れているのか、オリハシ・チェックが入る。
何時頃、誰が、またはどういう人が、何を、どのように、購入したのか？
というチェックをノートを見ながら、Natsukoさんにいれるわけだ。
女性というのは、経験的に言うと話が回りくどい、というか、あらゆる方向に飛ぶ、傾向にある人が多い。
おそらく、話しているうちに、いろんな情報がアタマん中に浮かんで、それを全部、しゃべってしまうんだろう。。。
こっちはいつ結論にだどりつくんだろうか？と思いつつも話を聴く。
「結論から言うとどうなの？」とドライかつクールに切り捨ててはならない。
一販売員と社長の関係と親子という血縁関係を両方円滑にこなさなければならないのだ。
ふと、メモに目を走らせると外人さんが購入している。。。
Natsukoさん曰わく、カナダ人だそうだ。う～む、武蔵小杉もインターナショナルになったものだ。
その時の模様を余すところなく、表現してくれた。
（以下、K=カナダ人、N=Natsukoさん)
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K　「いつも、ここ（Nakool）の前を通って仕事に行ってるんだけど、今日は時間があったので
　　きました。」
（おそろしく流暢な日本語だったようだ。Natsukoさんは嬉しくなって聞き返す。）
N　 「日本語、ものすごく上手ですね～どのぐらい日本にいるんですか？」
K　「去年の８月からです。」
N　「あらそぉ～どちらからいらしたんですか？」
K　「カナダです。」
N 「え～!？（驚愕）、カナダにいたころから日本語がしゃべれるんですか？それとも日本に来てから覚えたんですか？」
K 「あ、カナダの大学で日本語を勉強したんです。だから、ほんの少～しだけは解ったんですけど。。。彼女がいて、その子もカナダで英語とフランス語が喋れるようになったから。。。自分も大丈夫だろう。と。自信ありました！」
　　
　　（なんのこっちゃ？）
（と、彼は、NIKEのハーフパンツと「パイナップルジュース」のハーフパンツと手に持ちながらなにやら様子がおかしいようだ。。。何か言いたいらしい。。。）
K 「なんて言ったらいいんでしょう？」
N 「試着ですか？」
K　「そう！それです！試着です。」
　結局彼は、Nikeのハーフパンツ（\4725-）と半袖シャツ（\6195- Sky-Conqueror）を購入。
　彼は給料袋のようなものからおもむろにお札を出しつつ、
K 「ここ（Nakool）、前からいい服ありそうだなって思ってたんですけど、やっぱりいいのがありました。また来ます！カナダの父のお土産にスカジャンを買っていきたいんです。」
　（ええっ？お父さんのお土産に「スカジャン」？とNatsukoさんは思いつつも、）
N　「はい、またお待ちしていますよ。ありがとうございました。」
　　と〆の言葉で切り返す。
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う～む、さすが、販売歴３２年はダテではありません。
でも、そのカナダ人の体型が小さいことは覚えているが
顔はすっかり忘れてしまったらしい。。。あっあっさりしてるんですね。
「カナダのリストバンドがあれば、絶対買います！」なんて言ってたわよ。ほんとかしらねぇ～と宣うNatsukoさん。
そういえば、村上春樹の旅行記のエッセイにこんなことが書いてあった。
「カナダ人とオーストラリア人のバックパッカーはリュックに国旗を
縫いつけているからすぐにわかる。」と。
どうかわからないけど、さすがにね、国旗のリストバンドはね。
置けないっす。