Styling log

Tシャツにハーフパンツ姿の男子に質問を受ける。
「このお店って何歳ですか？」
オリハシは、こういったコミュニカティブな男子は大好きである。
即座に、この質問をオリハシは言い換える（もちろん脳内で）
２通りだ。
１. このお店は何年営業しているのですか？
２. このお店は何歳くらいをターゲットにしているんですか？
の２つである。
もちろん、その男子の様子から、後者の「２」のほうだな、と推測し、
「そうだね～、お客さんで多いのは２０代だよ。」
男子は「おおっ、」というような表情。
「でも、高校生もいるし、３０代だって多し、４０代だっているよ。
あんまりその辺の年齢は意識してないな～」
と付け加える。
「あんまりガキっぽいのはやらないよ。」と喉元まで出かかるが、
その男子のTシャツのロゴを見て、即座に言うのを止める。
男子は丹念にTシャツを広げてげながら、ミラーの前で、サイズを確かめる。
次から次へ。。。値段とサイズをじっくり確認している。
オリハシはその様子を暖かいまなざしで見守る。
「そうだ、そういう確認が大事なんだよ。」と思いながら。。。
こういう時、あまり出しゃばってしゃべり倒してはいけない。
そして、一枚のTシャツを選び抜き、最後にオリハシに尋ねる。
「このブランドって有名なんですか？」
「これはね、60HMR（ろくまるえいちむあーる）って言ってね、
年齢や性別じゃなくって、ROCKを好きなすべての人たちに
向けて作られたブランドなんだよ。」
「デザイナーは洋服のプロじゃなくて、ROCK好きな素人がつくってるんだ。有名じゃないよ、むしろマニアックって感じ、知る人ぞ知るブランドかな？」
「この辺で売ってますか？」と男子。
「いや、この辺じゃ、都内に行かなきゃないよ。」
「じゃ、これ下さい！」

今日は、とある男子が「PIKO」から卒業した記念すべき日だ。
乾杯！！