いやいやぁ~怖かったですね~ケニアのヌデレバ。
35kmからは、ほんとにドキドキだったね。
お~追いつかれちゃうんじゃないのか!う~がんばれ!
ターミネーターのような。。。
真っ黒なエージェント・スミスのような追い上げをみせたヌデレバ。
でもホッとしましたね、金で。さすが、「女はハナ息」です。
さて、オリンピックを見ながらこの一週間ちょっとの間。
村上春樹「遠い太鼓」「風の歌を聴け」
白石一文「一瞬の光」
高橋源一郎「ジョンレノン対火星人」
鷲田清一「着飾る自分、質素な自分」
内田樹「街場の現代思想」。。。。。。の6冊を読破。
さらに、A.ヒッチコック映画3本と
ハリソンフォードとトミーリージョーンズの「逃亡者」のビデオを観る。
(ちょうど一週間前に友人と飲んでて、ハリソンフォードの「逃亡者」の
話題になり、映像は浮かんだんだけど、細部のストーリーが思い出せなくてね。早速レンタルしてみたんです。こういう復習は意外に大事。)
オリンピック中継はアイドルタイムが多い。
なので、なんとなく読んでるとぐいぐいと引き込まれて読んでしまう。
さらにTV中継後はクールダウンと称してヒッチコックを。。。アホだね完全に。鷲田清一、内田樹両氏の本もやはりオリハシの座右に欠かせない。
あまり人には言わないが村上春樹は結構好きだ。っていうか、かなり熱烈に彼のファンだ。
9/7に発売される「アフターダーク」は作家デビュー25年記念の書き下ろし長編小説。
あの「海辺のカフカ」から2年ぶりの長編。こりゃ買わなきゃ!である。
で、村上ワールドにちょっと慣らしておこうかと2冊ほど選んだ。
村上つながりで言うと、村上龍も結構好き。
「限りなく透明に近いブルー」との衝撃的な邂逅は忘れられない。
高校時代、休み時間が終わり席に着こうとすると、机の中にブックカバーの
かけられた文庫本らしきものが入っている。
「なんだ?誰か間違ってオレの机の中に入れちゃったの?」
と思い、周囲に聞いてみても「知らないよ~」と突き放されるオリハシ。
仕方ない、これも何かの縁か。と思いつつ、
化学の授業だったが教科書をつい立てにしてその文庫本を開いた。
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」だった。
正直言って、読後感はあまりいいものではなかった。
ううっ、なんだか気持ち悪いし、痛いよ。この小説。
でも一つだけ気に入ったのは「タイトル」。お洒落だなって思った。
当時、好きだった女の子がシドニィシェルダンを読んでたので、
オリハシも「明日があるなら」とか「ゲームの達人」なんかをバリバリ読んだ。
映画で言えば、その女の子が「Back to the future」がいい。と言えば、
マイケルJフォックスがスケボーに乗りながら担いでた
「EastPack」のボルドーのデイパックをNakoolで買ったりした。
共通項を増やしていくことで仲良しになる戦略を採用したのだった。
二人で「ゴッド・ファーザー PartⅢ」を見に行くことになり、
ⅠとⅡをレンタルして、必死に一夜漬けの勉強をしたが、
記憶にあるのは、「長い映画でケツが痛かった。」ということだけ。
マーロンブランド、アルパチーノ、ロバートデニーロ、アンディガルシア
・・・らの良さを知るのはもっと後のことだった。
ちなみに当時、「シンドラーのリスト」も公開されていた。
「いい!いい!」という絶賛の評判。
オリハシにとって何処がいいのか全く、さっぱり理解不能だった。
社会人になってから、TSUTAYAで「シンドラーのリスト」を再び手に取ってみる。
「おおっ、こんなにいい映画だったんだ!!!」
「こりゃ、スピルバーグのどの映画よりもいい!!」
やっぱり人間は変わるし、成長するんだね。
その経験が引き金になって、トラウマになってた村上龍を
読んでみる。「希望の国のエクソダス」
「お~いいじゃないですか!龍さん!」
それは、小さいとき食べれなかった子持ち柳葉魚を「なんだ!うまいじゃないか!」とバリバリ食べれるようになる感覚に相似している。
答えを一定期間寝かせてみることも大事なんだ。
でも、一つだけ今でも腑に落ちないことがある。
「限りなく透明に近いブルー」を私の机に入れたのは。。。
一体、誰だったんだろうか?
彼は(彼女は)、化学の時間にオリハシが読み入ってる姿を
観察していたのだろうか?
一体、どんな目で?
きっと、その目はターミネーターなサングラス越しから
鋭く光っていたヌデレバの目だったのかもしれない。