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2004年11月22日(月) 過渡的で一時的な

今日は北海道からOobaさんがやって来る。
なんで、ちょっとした所用は早めに済ませておこう!
と思い立ち、蒲田のユザワヤ、そして、渋谷までいって東急ハンズへ。
その間に来ていただいたお客様、
なんと、小田原から来てくれた。聞くところによると
実家が溝の口らしい。。。
う~む、すごいな。わざわざありがとうございます!
仮店舗も変わらず、渾身のセレクトでがんばりますので
また、武蔵小杉によってください。お待ちしてます!
インターネットで、Nakool の存在を知ったらしい。
しかも「オリハシ日記」もよく見ていただいてるようで。。。
お恥ずかしい限りですが、ありがとうございます。
オリハシ自身は、ご承知の通り、顔の見えるお客様に
向かってこの日記を書いています。
でも、全く顔のわからない、面識のない方々も見ててくれてるんですよね。
しかも、興味を抱いてくれている。っていうのは本当にうれしいものです。
実はオリハシ自身、何を笑っていいのか?何に怒るべきか?
それさえ分かっていないんです。
自分がこの場所で、どのような発言資格を有しているのか?
まったく判断できません。
ただただ、自分の動力みたいなものを落ち着かせるため、
それだけのためにこの日記を書いてるような気がします。
(はじめのころはお客さんに「ありがとう」をいうために。。。
なんてかっこいいこと、言ってましたが。。。もちろん、その気持ちは
今もあります。)
オリハシの大好きな作家、村上春樹さんは
その旅行記「遠い太鼓」のなかで次のように言っています。
——
文章を書くというのはとてもいいことだ。少なくとも僕にとっては
とてもいいことだ。最初にあった自分の考えから何かを「挿入」し、
「複写」し「移動」し、「更新」して、「保存する」ことができる。
 そういうことを何度も続けていくと自分という人間の思考や
あるいは存在そのものがいかに一時的であり、過渡的なもので
あるかということがよくわかる。
 そして、このようにして出来上がった書物でさえ、やはり
過渡的で一時的なものなのだ。
 不完全という意味ではない。
もちろん、不完全かもしれないけれど、僕が過渡的で一時的で
あるというのはそういうことを意味しているのではない。
—————-
オリハシは自分自身の変化を客観的に見たかったのかもしれません。
村上春樹さんのいう、過渡的で、一時的っていう感覚が大好きです。
さらに、彼は最後にこう続けます。
—————-
今、ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、
僕の営みそのものが旅という行為なのではないか?
—————-
まったく見ず知らずの面識のない方々からも
見守られている。という旅路は本当に勇気が湧いてくるものです。
それにしてもインターネットってすごいね。

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新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

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VOICE of nakoolistお客様の声

nakoolさんにはいつも刺激と緊張感をもらっています。その上で向上心と信頼を感じるのが他の店と違うところです。あと「魅せ方」の提供という部分は音楽と共通する部分が多々あります。
神奈川県 40代、作曲家・ミュージシャン、T様