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2005年1月11日(火) 竹の伝道師~松・竹・梅、あらよっ!

友人がメールでおもしろい情報をくれた。
彼はなかなかオリハシの視点を熟知してるので、
彼からの情報は重要で、かなりクリアカットに自分の思考がまとまるのだ。
こんな情報。
————————————————————————
> 服・ビジネスの話をちょっと。
>
> 週末、温泉に入った後に、女性セブンなどの女性誌を見ていたら、韓国人スターの
> ファッションチェックのコーナーがあって、あのチェ・ヂウもTrue Religionのジー
> ンズをはいていました。 もちろん、そのことは記載されていなかったけど、あのデ
> ザインは間違いなくTrue Religionでしょう。 イ・ビョンホンの写真もありました
> が、やはりTrue Religionのようでした。 Nakoolページにも書いてありましたが、
> True Religionのデストロイドは結構、芸能人がはいていますね。 正月のTVで何人
> かはいているのを見ました。
>
> 消費者心理についてのTVで、2万円台のジーンズをおいていて全然売れなかったお店
> が、3万円台のジーンズをおいてから、2万円台のジーンズが売れるようになった、と
> いう話をしていました。 日本人は、松竹梅の選択肢があると竹を選ぶ傾向が多いよ
> うです。
>
> 折橋ならすでに知っていることかもしれませんが... ご参考までに。
>
——————————————————————————————
こんなメールでした。(すまん。ほとんど転用しちゃった。。。)
で、オリハシの返信はこんな感じ。
——————————————————————————————
そうだね、「竹」セレクトは自分自身にも当てはまります。
 
クオリティが「松」と「竹」に差がない。というのが大きな要因でしょう。
その差は「ブランド」でしかないからです。
もちろん、「松」には「松」にしかないクオリティを持った
「モノ」もたくさんあります。
TRUERELIGIONは「松」としての品格ばっちりです。
がしかし。。。
世の中にはそうでもない「松」も多いしね。
「松」を所有すること。。。そのこと自体が「お金の象徴」みたいになっちゃう。
そうなりやすいでしょ?日本人って。
つまり「松」なんだから「グッド製品」間違いなし!みたいな。
「あほか!」って思うよね?
「松」は高価で買えないから「竹」に流されるわけでなく、
自らの選択眼を持って「竹」を選びきる。
そうありたいよね?
でも、自ら選ぶには「ちょっと自信がない。。。」
だったら、信用できる「竹」選定人みたいな人はいないか?
ってことになるわけだ。
自分は「竹」の伝道師になりたいね。(笑)
そのためにも、納得のいく「松」はどんどん挑戦したい。
だからこそ「竹」も活きてくるから。
ここからは話がちょっと違うんだけど。。。
「売れる」ということを「現象」としてとらえる。
TVや新聞って宿命的にそうなのかもしれないけど。
自分の中では、そんなのちっとも「現象」じゃないんだ。
「売れている」んじゃない。「売ってるんです。」
「行為」であり、「コミュニケ-ション」なんです。
「売れる」から仕入れるんじゃなくて
「売りたい」から「伝えたい」から「送り届けたい」から仕入れてるんです。
その「反対給付」がお客様からの代金だと思っています。
消費者という魚を釣ってる釣り師を、ちょっと離れたところから、まるで高みの見物
でもしているような切り口で語られちゃうTV。
特に某局はほんとに笑っちゃいます。
っていうか、自分もその消費者の一人だと思うと、
苛立ちさえ覚えます。そうでしょ?
——————————————————————————————
と言うような返信でした。
こういった情報を提供してくれる
ビジネスの最前線にいる友人達にオリハシは助けられています。
最近、ほんとそう実感します。
「竹」の伝道師。
いいねぇ~
そのためにも日々精進ですね。

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職業柄スタイリストさん達と話すことも多いのですが、彼らは大きなファッショントレンド的な話に終始するのに対し、オリハシさんは一人一人に対して、とても実践的で実際的。現場的なスタイリング感覚が気に入っています。
東京都、40代、文筆家・ライター、Y様