Styling log

あれっ？初めてのお客さんかな・・・？
あっ、GROSBECの昨春のジャケット着てる・・・
あっ、インナーもGROSBECのシャツだ・・・
う～ん、売ったかな？そのうち思い出すかな・・・？
様子をうかがうと、彼はGROSBECのTシャツ、タンク系ばかり
チェックしてる。
「今、見てたヤツは、広げるとこうね。」
ファーストアプローチの瞬間、
あきらかに地元のおばちゃんと思われる二人組が登場。
「まぁ！！綺麗なシャツねぇ～、これ女の人が着たっていいんじゃないの？」
「そうね、そうね～」と馬鹿でかい声で喋りながらの入店。
（そういうわりには、お二人はいかにも「THE おばちゃん！」と言う感じの
アイテム群で身を固めている。）
「ねぇ、ここは全部、紳士物なの？」
「はい～そうですねぇ～」・・・・・・苦しい笑顔で対応するオリハシ。
GROSBECのTシャツに釘付けになってる彼にボソっとつぶやく。
「参っちゃったなぁ。。。」
「いやぁ、アリなんじゃないですか？」ボソボソと彼も苦しい笑顔で対応してくれる。
おばちゃん二人組は「そぉおおよねぇ～」などとうそぶきながら
尚も店内をぶっしょく。。。
「たまに売れちゃうんだよね～」とオリハシは彼にたたみかける。
（もちろん小声で。）
「いやぁ、アリだと思いますよ。」とこみ上げる笑いと戦っている表情。
（もちろん小声で。）
どうやら彼は地元が神戸で、そっちでGROSBECを愛用していたようだ。
東京に出てきて、ネットで検索し、Nakool まで着てくれたそうで。
（聞いたら彼の住まいは井の頭線沿線だ。）
さらに「OIOIよりもいい品揃えですね。」との評価を受ける。
まことに嬉しい瞬間。である。
なんて会話をしてると、今度は、不精髭にロン毛、バンダナ、という
ワイルドな風貌で、Koujinさんが登場。（めちゃめちゃ常連さんです。）
「こんちは～！！！」威勢のいい！という表現では生ぬるいぐらいの勢いで来店、
「おおおっ、Koujinさん、ワイルドっすね！かっこいいっすよ！」
「何いってんだよ、ただの不精髭だよ」
なんて言いながら、入り口付近のTRUE RELIGIONと空（ku）のハンドメイドっぽい
Tシャツに釘付けになっている様子。
GROSBECのワイヤー入りプルオーバーシャツとTシャツを選んだ彼は、
いそいそと会計し、帰り支度にとりかかる。
出口、帰りしな、
「わざわざありがとうね。」とオリハシ。
口元に笑顔を覗かせながら、
「また、来ますよ。」と彼。
見送るオリハシ。
彼が見せた口元の笑顔の意味するところ。
「なかなかいいお店見つけちゃったな。」
という意味であることを願うばかりだ。