深夜、あるいは朝4時ごろ、酔っぱらってローソンの袋を手に持ったオリハシを見た人、その数はおそらく10本の指では足りないぐらいだろう。
と想像する。
が、しかしそんなオリハシの笑える姿ももう見ることは出来ない。
なぜなら、ローソン法政通り店が本日をもって移転してしまうからだ。
Nakoolを引き継ぐと同時に武蔵小杉に住みつくようになって丸6年。
オリハシの朝は、パン一個、そして、お昼用の
サラダを一個、またボルビック、ボスの缶コーヒーをローソンで
購入することから始まるのだ。
また、夜はと言えば、アルコールの入った時の留まることを知らない
オリハシの食欲を最後に満たしてくれるのは、いつも輝きを放つ青い看板だった。
オリハシはまるで夏の害虫のようにフラフラと明るい入り口を目指す。
こんなことをわたくしが言うまでもないことだが、
コンビニも品揃えの差別化の時代だ。
オリハシは極個人的にローソン法政通り店の
「カップラーメン」の品揃えの奥深さが大好きだった。
ハッキリ言ってセンスを感じる。
酔った後、ぐるぐる回るアタマで、あのカップラーメンコーナーの
前に佇み、「今日は濃厚な塩味かなぁ。。。」とか
思いめぐらすのが至極の楽しみであった。
また、その圧倒的な品揃えの前で、自分で決定できず、
呆然と立ちつくす人がいれば、迷わず「これ、最高においしいっすよ!」
と声かけしたものだ。(←ほとんどイヤな酔っぱらいですね)
迷わず買い物が出来ることがコンビニの一つの特徴である
時代は終わった。実は迷うことこそ買い物の楽しさの一つなのである。
そのオリハシのささやかな楽しみを近隣のコンビニ、あるいは
東急ストアは満たしてくれるだろうか?
ローソンの店長は笑みをこぼしながら、
「酔った勢いで来てよ。」
う~む、移転先は木月住吉でしょ?
たとえ酔った勢いで行っても、家まで戻れそうにない。
今度は平和公園あたりでローソンの袋をもって
力尽き、ベンチで爆睡するオリハシが見れるかも知れない。。。