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2005年7月5日(火) 知の編集術

先に断っておくと、この本はいわゆるハウツー本とは異なります。
もちろん、そういう面もたくさんあります。
でも、さらに付け加えるなら自分で挑んで創発する技術っていうのかな?
松岡正剛氏の言う「編集」という言葉はかなり広範囲な言葉。
人間が言葉や図面や動作を覚え、それらを使って意味を組み立て、
人々とコミュニケーションすること、そのすべてに編集方法がいろいろ
生きていているとみなします。
そして、あれこれの情報が「わたしたちにとって必要な情報」になることを
「知」といいます。情報をそのような「知」にしてくことが編集なのです。
そして、そのプロセスが編集工学。
って、ここでオリハシがこの本について大風呂敷を広げちゃうと
収集不可能な状態に陥るので、サクッといきます。
もちろん自分の分野に置き換えてね。
一番アタマに残ってるワーディングはこれです。
「21世紀は方法の時代」だ。というワーディングです。
ここで、「方法」と言っているのは「主題の時代」ではない。ということ。
これは多分いろんな分野にも言えると思うけど。。。
ファッションで言うなら、こうです。
様々なテイストやそれに伴うブランドは出尽くしたんじゃないか?ということ。
アイビー、ヒッピー、サーフ系、アメカジ、渋カジ、キレカジ、モッズ系、
アウトドア系、サープラス系、ミリタリー、ジーニング、和、スケーター横乗り系、
HIPHOP系。。。。。
これらは主題です。
今思うのは、この格好を上から下まで揃えれば大丈夫!OK!ってのは
激減してます。
つまりね、これからは「何を」着るか?じゃなくて「どうやって」着るか?
の方が重要なんですよ!
よく雑誌なんかに出てるモデルやスタイリスト達が「サイジング」が大事って
言ってるのはこういうことなんですよ。サイズ命ですね。
一昔前だったら、シャツをパンツにインで穿く。とかあり得なかったでしょ?
でも、ローライズで穿くなら断然にインで穿いた方がかっこいい。
かといって、何でもかんでもインで。。。っていうのもあり得ない。
その人自身の編集なんですよ。
自己責任なんていうとすごくつらい。誰かに、名人に、プロにサポートして
もらいたい!だからこそ、ファイナンシャルプランナーとかさ、
なんとか生命のライフプランナーとかさ。。。
みんな何かのコンサルト。っていう時代なんじゃないかな?
少なくともオリハシは洋服において、店において
そういったロール、つまり役割を担っていきたいと考えています。
小規模、中規模でのスタイリングの同一性は出てくるけど、
大爆発的に一つブランドやテイストがブレイクする時代じゃないね。
(これはよく、前会社のO氏とよく話すことなんだけど)
だからこそ、今、服に興味を持ってもらうのはおもしろいんだけどなぁ。。。
特に男性諸君!!
松岡正剛著「知の編集術」はそういった意味で衝撃な本でしたね。
「そう!オレの言いたかったことこれ!これ!」
と勝手に思っちゃったし。
もちろん、この本の中で、「洋服」については一切触れていません。

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新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

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ナクールで服を買うようになる前は「正直、服なんてどうでもいい」そう思ってたし、「(服装で)人の目なんか気にしません」という自分でしたが、「他人への気遣いって側面があるよなぁ。」と考えるようになり服に対する意識が180度変わりました。
川崎市中原区、30代、会社員、K様