Styling log

2005年9月27日(火) アスコットタイと私

随分、昔の話になる。
親父がどこそこかのパ-ティ-だか、宴会だかに
出かける前、首もとにスカ-フのようなものを巻き、
同色のポケットチ-フをしていた。
とてもショッキングだったのを今でも覚えている。
何て言うのかも知らなかった。
「アスコット・タイって言うんだ。」
そう誇らしげに言う姿も脳裏に焼き付いている。
もちろん、今から考えれば、アスコットモ-ニングのような
きっちりした礼装ではなく、ダ-クス-ツや時にはブレザ-、
ツイ-ドのジャケットなどに合わせていたわけで、
トラディショナルな、いわゆる「アスコットな楽礼装」だったのです。
まだ10代後半の学生だったオリハシ。
とてもとても、そのアスコットタイに憧れました。
「20年は早いな!」
と一笑されたことは言うまでもありません。
確かに今から考えれば、そりゃそうだの世界。
でも、そのときの何とも言えない「楽礼装」っぷりがかっこよく見えたんです。
カジュアル屋さんがお洒落するとこうなるんだぜ!
という父の意志のようなモノをひしひしと感じました。
よし、俺もいつかアスコットタイを。。。
という思いを密かに持ち続けて15年。
一昨日、生まれて初めてしました。
鏡の前に立ったときの感慨深さといったら。。。(ちょっと大げさかな?)
千鳥格子というトラッドベ-スを残しつつ、
光沢感とシャ-プなカッティングのシャツに合わせる。
一応、自分なりの。。。あくまで自分なりの。。。
アドバンスト・トラディショナルなのです。
よく
「昔のナク-ルのイメ-ジは完全に無くなりつつあるなぁ。」
と言われます。
が、しかし、
オリハシの中にベ-スは常にあります。
過渡的で一時的で常に服は変化します。
でも根底には流れるモノといつも折り合いをつけながらリミックス
されているのです。
ベ-スに厚みを持たせる。
そんなことを考えた日曜日でした。
a0037979_1847322[1].jpg

もっと読む

Go more

Topics

新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

  • nakool style in 写真道場 2024
  • nakool style in 写真道場 2023
  • nakool style in 写真道場 2022
  • nakool style in 写真道場 2021
  • nakool style in 写真道場 2020
  • nakool style in 写真道場 2019
  • nakool style in 写真道場 2018
  • nakool style in 写真道場 2017
  • nakool style in 写真道場 2016
  • nakool style in 写真道場 2015
  • 洋服ポスト武蔵小杉 by nakool

VOICE of nakoolistお客様の声

いつもブログ&オンラインショップの更新しているのを拝見させてもらってます。編集というか見せ方のようなものがとても心地よく、僕はnakoolに足を運んだ事がないわけではありませんが、年数回の上陸わけで...そんな地方在住の僕から見てもnakoolの息づかいが伝わってきます。ブログ更新がメインではなく服飾の販売がメインであるのだけど、ブログが良い意味で洗練されすぎず、一つ一つの品々を Hand to hand.(で送り届ける)の思いのイメージがあります。
北海道釧路市、40代、公務員、O様