先月、「東京奇譚集 村上春樹著」を発売と同時に購入。
短編5作をまとめたもの。実はまだ読んでいない。。。
その宣伝というわけではないのかもしれないが、
今月、朝日新聞の夕刊に2週にわたって村上春樹さんのインタビュ-が
掲載されていた。
とても共振する文章があったので、ちょっと採録します。
海外で村上春樹人気が加速してることについて語った箇所です。
以下——–
「仮説にすぎないが、僕の小説は社会的に一種のカオス(混沌)状態にあるところで、比較的よく読まれるようです。ということは、日本はカオス状態という意味で先進国であり、日本人はカオスや矛盾とともに、それを自然なものとして生きてきたのではないか」
「揺れ動いている社会においては、静止したものを打ち立てようとしても、説得力がない。ともに揺れ動いて揺れを飲み込んでしまうもの、両方が揺れながら関係を変えて動くもの、その方がリアリティ-を出す。それは、僕の書き方でもある」
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オリハシの記憶は遙か10年前、
卒論制作のための教授との会話を思い出させた。
不確実性の高い市場を安定させるには?
「不安定 に対して 安定」
「不安定 に対して 不安定」
さて、どちらがより安定させられるのだろうか?
そもそも安定ってなんだ?
会話のやりとりの詳細は忘れたが、こんな内容のト-クを
神田先生としたのを覚えている。
今ならなんとなく分かる。
こういうことが言いたかったのか!と。
「ともに揺れ動いて揺れをのみこんでしまう。」
言い換えれば、これは誰の言葉だったろうか?
「矛盾を矛盾のまま矛盾なく受け止める」
そんなお店でありたい。