数日前の読売新聞の記事。
東大の後期入学試験に村上春樹さんの「アンダ-グラウンド」の一節を引用し、犯罪被害者の実名を出すことの意義を問う出題があったらしい。
「アンダ-グラウンド」は1995年3月20日に起きた地下鉄サリン事件の被害者等、62人にインタビュ-を重ねたノンフィクション。
「アンダ-グラウンド」の「はじめに」では、村上春樹が被害者にインタビュ-するにあたって取った手法や、配慮した点などをあげ、被害者の個人的な背景の取材を重視した理由について、「そこにいる生身の人間を『顔のない多くの被害者の一人(ワン・オブ・ゼム)』で終わらせたくなかった」と記している。
随分、以前に読んだが、かなり衝撃を受けたのを今でも良く覚えている。
村上春樹ってすごいな。と思ったのもこの本が最初だ。
「『アンダ-グラウンド』において、証言者の実名が用いられることにどのような意義があるか、あなたの考えを300字以内で述べよ」という問題だったらしい。
東大生になる人はどうこたえるのだろうか?
難しいよなぁ。。。33歳になっても述べられないよ。