とっても濃い本だ。ここには「働く」ということについて、とても大事なことが書かれていると思う。よく大事だ、と思ったところや、感銘を受けたペ-ジに折り目を付けながら読んだりするのだが、この本の場合、3分の1に折り目がついてしまった。
自分の仕事をつくる(晶文社) 著:西村佳哲
まず、「働き方研究家」っていうのに惹かれる。
魅力的なモノづくりの現場を訪ね歩き、その働き方の秘密を伝えるノンフィクション・エッセイだ。
八木保、柳宗理、パタゴニア、ヨ-ガン・レ-ル。。。と登場するのはデザインやモノ作りに関わっているデザイナ-、職人だ。しかし、彼らの言葉には職種を超える深い洞察、意味、キ-ワ-ドが含まれている。と、オリハシは思う。少なくとも、自分の仕事や働き方について考える機会になるし、やる気になるのは間違いない。
他の誰も肩代わりできない「自分の仕事」をすることが、人を満足させるいい仕事の原点ではないか?
これがほんとに難しいのだ。実感そのもの。。。
よく「好きなことをやっても食べていけるんですか?」というニュアンスのことを聞かれる。
本書ではバッサリこう切り裂く、
「あらかじめ意味や価値を約束されている仕事など、どこにもない。」と。
また、本書の最後では、とても考えさせられる仕事観で締めくくられている。
『”私たちは本当に会社に能力を売ることで対価を得ているのか?”・・・・略・・・・
人は能力を売るというより「仕事を手に入れる」ために、会社へ通っている。そんな側面はないだろうか。・・・・略・・・・私たちが会社から仕事を買っているとしたら、そこで支払っている対価は何だろう。それは「時間」である。そして時間とは、私たちの「いのち」そのものである。』
オリハシの場合、仕事を誰かに強制されるわけじゃない。
むしろ、「今日する、仕事」を作り出さないといけない。主体的に取り組んでナンボの世界だし、やらなきゃしょうがねぇだろ!的切迫感でいっぱいだ。
お客がいないときだって、オリハシは今日、やるべき仕事でいっぱいだ。
でも、それは、自営業だから、サラリ-マンだから、公務員だから。。。
というわけじゃなく、誰もが「時間」を支払っているのだ。
新社会人の皆さん、明日からがんばってください!
煮詰まったら、この本、おすすめです!
あっ、「新」じゃない人々にももちろんおすすめっす。