「板わさから初めて、蕎麦で〆る」
そういう蕎麦やさんを探している。と某メーカーの営業マンが言っていた。
うむ、是非今度連れて行かねばならない。このお店に。
蕪庵(かぶらあん)さんは法政通りの奥にあるお店。
まさに定石通りのお蕎麦の店だが、迎えてくれるマスターは定石破りのアルジェリア人。
おおっ、すごいぞ、でも話してみれば、そんじょそこいらの日本人よりも日本流ということについて心得ている御方である。
「ぶらり途中下車の旅」のHPを覗いてみると、ふむふむ、なるほど、ご主人のジンさんは、日本に来て十数年割烹料理店で修行をして、日本料理を学んだという。
その後、更に小田原にある有名なお蕎麦屋さんで蕎麦の修業を積んだという本格派なのだ。
迷わず、ピルスナー系の生ビールと板わさから入ろう!
そして、出汁巻き卵、鴨ローストとたたみかけろっ!
最近の居酒屋系の出汁巻き卵に慣れていると、ちょっと薄味に感じるかも知れないが、これこそ蕎麦屋さんの出汁巻きだ!
ビールがすすむ、もちろん、このあたりで冷酒に切り替えての攻防も乙なモノだ。
(残念ながら、この日、湯葉刺しが売り切れ。。。これもうまいぞ。)
このままいったら、飲み屋なのか?蕎麦屋なのか?どっちだ?それが問題だ!
と思考がシェイクスピア悲劇化してしまう前に、すかさず「せいろ」をオーダーする。このあたりのタイミングを間違うと、酒が進みすぎてやっかいだ。
今なら、旬モノ、「よもぎそば」を加えてもグッド。
張りコシ感のある細めの蕎麦は独特だけど、まとも。だとオリハシは思う。
すばらしい。
これはやみつきになるな。