グラフィックデザイナーのKanda氏と会った日の翌日は、内装デザイン担当のKurata氏と都内を徘徊。このダブルK氏の力は心強い。
Kurata氏がインスピレーションを受けた箇所を巡るツアーである。
ちなみに、オリハシがKurata氏を連れてSHOPを、つまり洋服やさんを巡るツアーは昨年のうちに済ませてある。
けっこう、こういったやりとりが大事だ。
この素材で、ジャケットを作るよ。
この素材で、パンツを作るよ。
と生地や、反物を見せられて、まさに作られたジャケットを鮮やかにイメージすることができるのがプロフェッショナルの仕事の一つだとすれば。。。
言ってみれば、オリハシは内装、建築に関しては素人である。
だから、お願いするのだ。
連れてってよ。と。
彼がどういったところからインスピレーションを受けているのか?
現物・現場を見るのが一番だ。
お店で気になった服を見る→素材に着目する→別のアイテム(服)になるところをイメージする。
その一連の作業なんだな。
都内某所「Cafe 傳」
カウンター越しからの撮影、ブルーの壁の奥が一段下がってフロアになっている。
もちろん、過去、Kurata氏が携わった仕事である。
都内某所フレンチレストラン「銀杏」
あらかじめ聞いていた素材の話がリアルに見えてくるとおもしろい。
というか感動すら覚える。
楽しみだ。
ダブルK氏との連続した時間を過ごして思ったこと。
「コミュニケーションデザイン」ということだ。
Kurata氏がこう言っていたのが特に印象的だった。
「お客さん、ほんとうに喜んでいるんだろうか?それがいつも気になる。」と
「いいもの」だからダメになりやい。というのも真実だったりするが、
でも、それでホントにいいのか?
という諸刃の刃を自分に向けることが出来る人。
Kurata氏が師事する先生はかなり孤高なアーチスト的らしい。
「イズム」を曲げないのだそうだ。
だが、彼の発言から感じ取れるのは—もちろん彼の性格も多いに関係しているのだが—かなりの柔軟性である。自分の経験的なイズムとお客さんのニーズ(利便性など)を想像して、相容れない部分の間にたち、それを中腰で耐え、応えていく感覚。。。とでも言おうか。
どちらがいい。ってわけじゃないんだろうけど。
オリハシらしいのはこの2人だな。間違いなく。