ロウアーミドルの衝撃
講談社
大前研一(著)
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オリハシは大前研一さんの本をあまり読みません。
が、定期的にまとめて読むようにしています。
友人の「大前研一信者」(笑)から数冊借りるのです。
あまり「自分に向けて書かれた感じがしない」というのが
その理由、あ、つまり読まない理由です。
だけど大筋で読む価値があるものが多いです。
Nakool のような小さなお店が隙間を縫うように泳ぎきっていくために、
適度に参考になることがいつも書いてあります。
で、今回はですね、
所得階層の二極化でビジネスはどう変わるのか?
企業が志向すべきはどこか?
また個人は?
政府が取るべき政策は?
という3つの視点から構成されています。
特に市場としてのロウワーミドルの分析はいいね。
いいけど、ファッション業界にも言及してるので
その部分だけはちょっと書かせて頂きますよ。
「ZARA」を取り上げて、あたかも一人勝ちしている
ように書いてあるが、そこのデータだけないのが残念。
懐かしいな、もう8年前かな?
渋谷に日本一号店の「ZARA」が初めて出たのは。。。そんときは「すごいな」と
思ったよ、正直言って。
たしかにZARAはいい部分もあるよ。
だけど、あれを捕まえて価格は安いが、センスは自由が丘的な商品。
「なんちゃって自由が丘」って表現はどうか?と思うな。
賢いロウワーミドルは、特に女性は「上から下まで」ザラです。
というファッションはしないな、絶対。
単品アイテムの部分として利用してる女性が多いんだよ。
言ってみたら「部分勝ち」だな、ZARAは。
この本買ってる人ってやっぱりアッパークラスの人なんじゃ?
あぁ。じゃ、やっぱり「ZARAのビジネスモデル」は知ってても
「ZARAの服」は知らない人ばかりかな?
ZARA, GAP, の部分的使い方。
そのテーマで本が書けそうだ。
あほか、オリハシ。そういうのはお客さんにこっそり教えてあげなきゃ。
そうですね、すみません。