まず、前半で犯人が完全犯罪を計画する。
あらかじめ読者はその手の内を知ってるわけだ。
その後、計画を実行し、それが成功したかに見えた
時点で、今度は逆に警察や探偵の側が捜査を開始して、
犯行を暴き、事件を解決する。ってやつ。
それが倒叙推理小説と呼ばれるものらしい。
おお、古畑任三郎ね。
いや、
貴志 祐介の「青の炎 (角川文庫) 」だ。
映画にもなったこの作品。
それにしても、このミステリーはちょっとせつない。
主人公はおそろしくアタマのいい高校生。
美術部なのに物理も数学も出来るヤツ。ちょっと鼻持ちならない。(笑)
オリハシにとってはかなりジェラシーなのだ。
あ、そんなことはどうでもいい。
約500ページに及ぶ長編だが、読み出すとかなり引き込まれる。
けど、「Q=IVt」
そんな公式が物理にあったっけか?
うん、このあたりは、文系オリハシにはお手上げです。
でもやっぱり理系な人なのか。。。
と思わせる主人公の独白がいい。
女というのは、細部の論理に惑わされることなく、たった一つの思い込みと直感だけで、易々と真相にまで到達してしまうのか。
だって。
ええ、それは常識です。(笑)
TVなし生活。順調です。
困ったのは朝の天気予報ですね。