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2006年11月20日(月) 溢れる・こぼれる

一昨日は、久々に、リニューアルオープン後初めて
O氏と飲み。
ビール一杯目からハイブロウなトークを拝聴する。
(その内容はここでは書けません。)
「あんな店をよく作ったな。」
ありがとうございます。それもちろん誉め言葉ですね。(笑)
はい、運がいいのと、周りに恵まれているだけなんです。わたくし。
ホントである。
例えば取引のあるメーカーの人間が店を誉めるのはわかりやすい。
だが、同業界でも取引のない人からの視線というのは
けっこう大事なのだ。
そういうとき、店舗をデザインしたKurata君が喜ぶ顔が想像できる。
話はこのブログにも及ぶ。。。
「なんかさ、オリハシ日記なんだけど、
昔はもっと、こぼれてたし、溢れてたんだよなぁ、
うまくいえないけど。。。」
「溢れる・こぼれる」
また難しいこというよな、O氏。
う~ん、そぉか。
それってどういうことなんだろうか?
実はこのオリハシ日記をもう3年半続けているわけで。。。
30歳から始めたオリハシもあとちょっとで34歳。
それは歳を重ねたこともあるだろうし、
あるいは「こぼれてしまうこと」自体が若さというものかもしれない。
あるいは、どこかで惰性が出てきているのかもしれない。
いや、そんなことはない。と自分では思いたいけど。。。
なぜなら、書くことがなくて悩んだことが一度もないから。
たくさんのネタから書きたいことは山ほど有るし、
お客さんにももっとわかりやすく服を説明したいし、さらに服を楽しんで欲しいと思っている。
とにかく今できるベストです。
ということをお店で表現して、さらにオリハシ日記につらつらと
綴ってきたわけだ。
でも、意識しないでこぼれちゃうのと意図的にこぼすのでは
まったく別の次元もモノが完成する。
より洗練を生み出すのはこの繰り返しだと思うわけですよ。
たぶんオリハシ日記もまた別の次元に移行する契機かもしれないな。
惰性は澱みを呼ぶのだ。
焼き鳥チェーン店の「鳥良」で手羽先の唐揚げを注文しようとする。
「甘口・中辛・大辛」
この味つけ、どれを選ぶのか?
「じゃぁ、中辛で。」とオリハシがいうと,
「オリ、世の中の大半はそいつを選ぶんだ。
売上の8割は中辛だろうよ。」
「だけど、俺等はそこを外すべきだろ。」
なるほど。
そこへグラスに注がれた酔鯨が運ばれてくる。
(各2杯目の)
「お待たせしました」
そのグラスは店員の「あ、こぼしちゃう。」という微細に震えた腕の
振動を一つも感じさせず我らの前にやってきた。
我らの視線は酔鯨の表面に吸い寄せられる。
どおりで。
こーなっちゃダメなんだ。
こぼしてよ。

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昨年(2012年)、冬に購入したカシミヤウールフーデットコート(A.F HOMME)なんですが、実は一年次の終了講演舞台で衣装としても着用して大好評だったんです。死に神役の衣装として!
川崎市中原区、20代、専門学生俳優科、S様