UNIVERSITY OF OXFORD COLLECTION のデザイナーがやってきた。
ちょくちょく出てくるブランドなので皆さんご存じか、と。
当社の担当営業K氏とともに来店。
我々は、オックス、オックスという略称で呼ぶブランドだ。
だって長いから。
で、来夏物のプレゼンにわざわざ来て頂いた。
来月に展示会があるのでその前に。というわけだ。
そして、オリハシの意見を聞きたいと。
おおっ、そんなに丁寧に扱われてもこまります、わたくしごときに。
だからって発注金額が倍増するわけじゃありませんよ。
それにしてもだ、MDが来るならわかる。
デザイナーが同行で来るのは珍しい。
一通り、スワッチと絵型で説明を受け終える。
特に感動はない。
驚きもない。(驚いたのはあなたがここに来たことです。)
というのは実は誉め言葉なのだ。
オックスというブランドはいい意味で、万人受けするところがいいのだ。
トレンドをほんのちょっと取り入れながら、パンツ以外のフルアイテムを
展開する。
毎年、同じ感じがするけどトレンドはちょっと入るよ。
というアイテムが並ぶ。
その繰り返しが実に安定感、安心感を呼ぶ。
もちろん、この安心感はお店が持つわけだ。
手堅いぜ。というアイテムだから。
どれもこれも尖って、タイトで、エッジの効いたものばかりだと
オリハシ自体も疲れるし、きっとお客さんも疲れちゃうと思う。
ナクールの中では、サイズ感もごく普通。
プライスも買いやすい。
というかなり珍重されているブランドなんですよ。
あの店に行ったら「あんな感じ」のものがあるだろうな~
っていう漠然とした期待を裏切らないブランドです。
この根底に流れる安定を崩すことはSHOPとして致命的なのだ。
新しいお客さんは、おそるおそるナクールに入ってきて、目にとまったオックスのカットソーやアウターのプライスを見て少し安心した顔をするのをオリハシは見逃さない。
L7 REAL HIPや他のインポートものに目がいく人は
「ぎょぎょっ!!!」という驚愕の表情、あるいは、「やっぱり。。。はぁ。」という落胆の色を隠せない。
ちなみにグローベックから目がいく人は「うん、うん、ま、それぐらいはするだろうな納得」という表情をする。
だからオックスは、ナクール入門編としてはさけては通れないところに陣取っている。
非常に重要なブランドなのだ。
(あまり表だって主張しないが。。。HPにもブランドのページを設定してないしね。)
だからがんばってこのまま「いい線」を続けてね。
ということをつらつらと申し上げる。
無いモノを作って欲しい。と要求するのはお門違いなのだ。
こっちが他を探せばいいのだ。
それがセレクトっちゅうもんやで。
「ここがダメだ。」とのたまうのもけっこうだが、
モノを作っている人に
「あなたの作ったモノはこれこれこういう風にウチのお店では重要なんです。」
ということを語ってあげる。
これも重要な仕入れ人&売り人オリハシの仕事だと考えるのだ。
だって頼まれて仕入れてるわけじゃないから。
オックスのブラックレーベルラインはかなり色気を出して作って欲しいですね。
強烈に好かれるか、嫌われるか。どっちか。みたいなヤツを。