来秋冬のDUVETICA。
今期取り扱ったVegaはもちろんやりますが、
もう一型、Dionisio(ディオニシオ)もいい感じです。
(写真:左 Dionisio ¥74000-[¥77700-税込])
右のグリーン(menta)は参考カラー。Oosuga君、クリックして大きくしてご確認ください。ちなみにDionisioではこのグリーンの生産はありません。今期と同じVegaになりますよ。オーダーお待ちしております。(笑)
さて、今日はとある物語を。
DUVETICAがモンクレール創業時のメンバーやデザイナー十数名が抜けて、ジャンピエロ・バリアーノ氏がダウン専門ブランドとして最高品質のクオリティーとデザインにこだわり、2002年ブランドをスタートさせたのは有名なお話です。
ここに何で?と思うでしょ?きな臭いな。とオリハシは邪推するわけです。
某P社という世界的に有名なコンサルタント会社が旧モンクレールを買収し、そのジャパン社と某日本の商社と3つ巴で日本での販売戦略を立てたわけですな。まさにそのモンクレールが変容する時期に創業メンバーが抜け出し生まれたのがDUVETICAです。
DUVETICAスタートの最初のカタログの表紙はたくさんのダウンジャケットの上に赤ちゃんがパフっと乗っているカタログだったそうです。
もうおわかりですね?
その赤ん坊の乗ってるダウンは「モンクレール」なんです。
「僕の母はこのダウンなんだよ。」
「モンクレールから生まれちゃいました。」
そういう隠喩が込められたカタログだったんです。
では差異点はどこか?
DUVETICAがグレイグースダウンを、モンクレールはホワイトグースダウンを使用しています。保温力という点ではグレイグースダウンの方がランクが上とされています。ただモンクレールはホワイトグースダウンをパンパンに入れ込んで量でカバーしています。
さらに違いを出すために表地のシャイニーナイロンを熱加工する時の時間を短く設定しました。そうですあのツルテカに光るナイロンです。あれは熱加工処理しているのです。DUVETICAはその加工処理の時間を少し短くすることでマットに光る程度に抑えました。
どっちの方がクオリティが高い。とか、原価率で考えたらこっちのほうが。。。!とか野暮なことを言うつもりは毛頭ありません。
オリハシはこういった「物語」に強く惹かれます。
その物語の陰に人の思いや意志が、顔が想像できます。
昨年、日本を代表する東証一部上場アパレルメーカーW社が上場廃止を宣言しました。
その記事を見てオリハシは唸りました。
「う~ん、粋なことするじゃん。」
「経済合理性を突き詰めること」と「いい物作りを追求すること」はしばしば衝突してしまうのかもしれませんね。