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2007年5月5日(土) SUMIMASEN から考える

「すいません!」あるいは「すみません。」
飲食店に限ったことではないが店員を呼びたいとき、
必ず誰もが口にする言葉。
オリハシは同席する人たちの「すみません」にいつも耳を傾ける。
これまで居酒屋、飲食店で実に様々な「すみません」を聞いてきた。
横柄な「すみません。」、声がデカイだけの「すみません」、
すごみのある「すみません。」。。。などなど。
オリハシとしてはなるべくこの言葉を口にしないで店員をこちらに気付かせる。というのが最もスマートな方法だと考えている。
が、これはしかし、お店の店員側にも相当なプロ意識と知性を併せ持つ人でなければ実現しない。
と言うのもケースバイケース。
例えば長いコの字型のカウンターを一人で威勢良く切り盛りするようなおばちゃんを相手にするようなときは、すごみのある「すいません!」を発しなければ、その場の流れと勢いについて行けない。
客と店員のシンクロニシティが必要なのだ。
私の先輩O氏は、この凄味があり、かつ艶のある「いい声」で「すいません」を繰り出すことが出来る数少ない男だと思っている。
余談だが、「声がいい」っていうのは大抵の場合許されるケースが多い。
オリハシがチェーン店の居酒屋をさけるのは均質化された料理がね。。。という訳だけではなく、このサービスをどう引き出さすか?ということが試みれない。という点もあるのだ。一人のサービスマン・オリハシにとっていつでもどこでも勉強の場所なのだ。
チェーン店はビジネス上、どうしても均質的なサービスにならざるを得ない。その「○○」さんというネームプレートだけがかろうじて自分である。という印なのだ。だがしかしそれは「その均質化されたサービス」からはみ出すとすぐさま「名前」が浮き彫りになってしまうというシステムになっている。そう、ミステリーショッパーの餌食である。
先に書いた、この無言の会話が成立するお店は、「○○」さんというネームプレートなんて付けていないお店がほとんどなのだ。
たしかに客だからといって「偉そうなすみません」を連発する輩も多い。オリハシはこの手の「すみません」が一番嫌いである。
であるがしかし、サービスされるほうから、「あなた達のテーブルはわたしがいつも見てるから大丈夫ですよ。安心してください。」というオーラを感じたとき、果たして何人の人間が「偉そうなすみません」を連発し続けることが出来るだろうか?
この非言語コミュニケーションをオリハシは常に大事にしたいと考えている。それは自分が客だろうが、売る側だろうが関係ない。
たとえ「いいお店」をたくさん知っていても、ナイフとフォークでオードブルのエビをキレイにさばくことが出来ても、寿司をちょっとの醤油で粋につまむことが出来たとしても、この非言語コミュニケーションが出来なければ、野暮を絵に描いたようなものだ。
呼びベル、ブザーのない店はいろんな意味で刺激に溢れている。
オリハシはそう思う。

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VOICE of nakoolistお客様の声

nakoolさんにはいつも刺激と緊張感をもらっています。その上で向上心と信頼を感じるのが他の店と違うところです。あと「魅せ方」の提供という部分は音楽と共通する部分が多々あります。
神奈川県 40代、作曲家・ミュージシャン、T様