今日は仕入先の営業マンが数人立て続けに来店。
ちょっと今夜はアパレル営業マンのお話をしてみたい。
おじさんから新卒の若手、一部上場企業から個人卸まで、これまで8年間、元会社を含めて11年。実に様々なタイプの営業マンと関わってきた。
実は最近、書きたいことが出てきたのだ。
「おいおい、お前、それはないだろー」的な新人営業マンのお話。
コロコロと大きなキャスターバッグを転がしながらナクールにやってくる彼。キャスターバッグの中身はもちろん某社のブランドの服がぎっしりと詰まっているのだ。
とってもオリハシに買って貰いたいらしく、カウンター越しに次から次へとモノが積まれていく。
お前さぁ、アホか!売り込むならもうちょっと絞ってこいよ。
っつうか、今日は仕入れる気はさらさらないけどね。と内心独白しつつ、様子をうかがっていた。
そーいうやつは、だいたい要領が悪くてどこへ行っても、同じように進めて結局何も売れませんでした。。。で帰社するのだ。
賢明にトークする彼、その背後、入り口から、女性のお客様が入ってきた。。。
オリハシはもちろん、「いらっしゃいませ。」と発する。
そこで普通の営業マンだったら、トークは一時停止である。
そりゃ、そーでしょ?誰だって。コモンセンスだよね?
その新人君は違った。
オリハシがカウンターから出ようとするところを、彼は何を血迷ったか回り込み、その手に持ったオススメ商品をデニムが陳列してある上に広げて、尚もオリハシにセールストークを繰り出したのである。
オリハシは見切った。こいつ馬鹿だな。
「お前、馬鹿か!、早くしまえよ!」
とそのお客様に聞こえないくらいに、しかし、しっかりとドスの利いた声で新人君に耳打ちした。
新人君は「え?なにが?」。。。
「何か悪いことしましたか?」的なウブな表情をオリハシに見せた。
やれやれ。。。怒る気にもならないよ。でしょ?
その女性客の接客後、その新人君にアドバイス。
「あのさぁ、普通、お客さん入ってきたら、オレへのセールストークはやめるだろ。せめてお客のフリぐらいしてろよ。それと、陳列してる商品の上にサンプル置いて説明なんかするな!」
え?何?
そんなこと誰にも教わらなかったって?
アホか!
そんなの人として常識でしょ。
営業としてのテクニックとか、そんなんじゃなくてさ、
それ以前の問題なんだよね。
感度、感覚、センスだよ。センス。人としての。
そんなの誰も教えてくれない?
そーやっていちいち聞いてくるなよ。ピヨピヨすんな!
自分で勉強しなさい!
仕事はセンパイから盗むもんだぜ。
電話の対応一つから、書類の整理の仕方まですべて盗み出しなさい。
君の会社には素晴らしい野武士のような営業マンがたくさんいるぞ。
と書いても。。。ダメなんだよな。たぶん。
このブログ、見てないんだよ、彼。(笑)
やれやれ。