生物と無生物のあいだ(著:福岡伸一)
先週、王様のブランチで紹介されていたみたいですね。
知りませんでした。(笑)ちょうど友人のtonuki氏が見ていたようで、
「オリハシ、どうやってその本知ったの?」とに突っ込まれました。。。夏ぐらいでいたね、購入したのは。
まぁ、それはそれとして。
とても考えさせられました、この本。
「生命とは自己複製するシステムである。」
海辺の砂浜を歩くと足元に転がる無数の貝殻と小石。
どちらも原子が集合して作り出された自然の造形だ。どちらも美しい。けれども小さな貝殻が放っている硬質な光には、小石には存在しない美の形式がる。それは秩序がもたらす美であり、動的なものだけが発することのできる美である。
さらに、生命とはどのようなものか?についての砂上の城の比喩はとっても読ませる文章でした。
ちょっと端折って要約。
遠浅の海辺、ちょうど波が寄せてはかえすぎりぎりの位置に、砂で作られた城。波は砂粒をたえず奪い去り、海風は城の表面の乾いた砂を絶え間なく削り取っていく。しかし、時間が経過しても城は姿を変えてはいない。同じ形を保ったままじっとそこにある。それは正確に言えば、姿を変えてないように見えるだけなのだ。
数日前、同じ城を形作っていた砂粒はたった一つとして留まっていない。つまり砂粒はすっかり入れ替わっている。ここにある城は実体としての城ではなく流れが作り出した『効果』としてそこにあるように見えているだけの動的な何かなのだ。と。
「生命とは動的平衡にある流れである」
秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。
自分の身体の中は日々入れ替わっているのに、自分の考え方にはしつこくこだわったりするのは何故でしょうかね?
思考も絶えず動的にいきたいものです。
今、昔のオリハシ日記を少しずつこちらに移動させています。
5年前に考えていたことや、書き方が、ちっとも変わってなかったりするとなんだか赤面しちゃいます。恥ずかしくて抹消したいですね。
取り扱ってる服はどんどん変化していってるのに。。。お店自体も変わったのに。。。
はたして自分自身はどれだけ?(笑)
やれやれです。