TVを見ないかわりに話題のものは目を通さないとね。
と、ちょっとそのまえ振りは自分でもどうか?と思う。
だいたいオリハシは麒麟の田村くんという人を知らないし、見たこともなかった。「その本」の噂がどこからか耳に入り、弟のHideaki君が持ってるということで、Natsukoさんにオーダーして実家から持ってきて貰ったのだ。もちろん買うまではいかない。買うべき本はまだまだ山積みだからね。で、リリーフランキーの「東京タワー」と比べられるふしがあるけど、こりゃぁ、比べちゃいけない。お互いのために。
ところどころで、太文字の強調が使われるのがいかにも。。。ちょっと残念なところ。
しかしながら、この本は彼の人柄がとてもよく顕れてる。うん、そー思うよ。
「ホームレス中学生 麒麟・田村裕 (著)」
あぁ、こんな人が身近にいたら友達になりたいよなって。
それにしてもよくもまぁこんな状況を生き抜けたなっていうのは普通ではちょっと信じがたい。大阪という街の底力というか、街自体の懐の深さみたいなものを感じずにはいられない。
なぜかは分からないけど「感動!」まではいかない。が、淡々と描写する情景に思わず笑みがこぼれ、小ぎみよく笑っている自分に気が付く。
この本の、というか、彼の持ち味は最後のセンテンスに集約されている。
いつか、僕を見て周りの人が、僕ではなく、お母さんのことを褒めてくれるような立派な人間を目指します。