ギリギリいっぱいで間に合った。
こーいうドキドキする仕事は楽しい。
実はT君に彼女へのプレゼントを頼まれていたのだ。
1月31日に渡す。という。
当初、納期は2月10日前後と言われていた。う~ん、どーしよーーか、それじゃ、間に合わないじゃないか!
一応、一か八かでオーダーをかける。
と、同時にT君に連絡する。
ごめんね、たぶん今からじゃ間に合わないよ。
ハンズとか、ロフトの時計売り場にも売ってるし、六本木ヒルズにワゴンショップの直営店があるよ。どーしても!だったらそっちで。。。と。
そぉーですかー。。。どうしようかな?少し考えます。
後日、もう一度、卸先に連絡を取ってみるオリハシ。
実はちょうど、追加品番のオーダーをしたかったのだ。
追加品番をファックスし電話する。
どう?先日のオーダーなんだけど、やっぱり2月になっちゃう?
どうしても欲しいんだけど。
あっ、オリハシさん、ちょっと問い合わせしたんですけど、今月、29日か30日にはこっちに上がってきますよ。
そしたら31日、間に合いますね。
えっ?ホント?やるじゃないかっ!
すぐにT君に連絡を取る。
ギリギリ間に合うかも!
31日はT君は仕事が休みであることを確認し、入荷次第連絡する旨を告げる。
もちろん、こーいうとき何かのトラブルで到着が遅れることだって考えられるわけだ。
週明けの29日、再度、卸先に電話。
今日はまだ入荷がないですねぇ。
(大丈夫か?少し心配になる。ちょうど当社の担当者は海外へ買い付けの出張中。。。)
明日(30日)、出荷したら連絡ください!
そういって受話器を置くものの、覚悟を決める。
よし、もし30日の出荷に間に合わなかったら、自分がヒルズまで行ってくるか。。。と。(きっと、T君は30日仕事のはずだから。)
翌日(30日)、昼過ぎ、こらえきれずこちらから再度、卸先の番号を押すオリハシ。
昨日、対応してくれた営業マンではなくそこの社長が出た。
あっ、Katoさん、お久しぶりです。
と、挨拶もそこそこに、これまでの経過を説明し電話をきる。
5分後、呼び出し音がなる。
あっ、オリハシさん?Katoです。
大丈夫、今日、オーダー分すべて出荷しましたよ。
ありがとうございますっ!
翌日は31日(木)
10時半頃、佐川のお兄ちゃんがパッキンを2つかかえてやってきた。
あれっ?今日は休みかと思ったらやってるんですね~
オリハシはほくそ笑みながら言う。
「その上に乗っかってる白い箱、それを待ってたんですよ!
ありがとうっ!」
シャチハタを手早く伝票に押し、確かに荷物を受ける。
パッキンを開ける。
割れ物注意の札。厳重にエアクッションにくるまれたモノをほどき、確認する。
その中であきらかに異色なローズゴールドのメッシュバンドを見つける。
慣れないカラーがオリハシの目を刺激する。
イエローダイヤ調のクリスタルと真珠母の輝きを発散するドレッシーな角形腕時計。
それはメンズが付けるにはいささか派手すぎるカラーだ。
想像してみて欲しい。
それはスタイルの良い女性が、あたたかな日差しの匂いの中、
ロック&リパブリックのブーツカットにヒール、そしてシンプルながら良質な白無地のカットソーをタイトに合わせ、日差しが眩しいので左手をかざした瞬間の細い手首にしっかりと存在感をしめすような。。。そんなローズゴールドだ。
よし!やったっ!
メールを送った10分後にT君がやって来た。
いやぁ。。。久しぶりにドキドキする仕事だったよ!
どうしてもオリさんから買いたかったんです!いい記念になります。
これ以上の言葉はいらない。
ありがとう!
SKAGEN 396XSRR
さっき調べたら、六本木ヒルズのワゴンショップは1月20日に閉店してたようです。直営店は新宿三越にオープンしてました。
あぶない、あぶない。(笑)