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2008年6月17日(火) 時間軸を勘定に入れる。

白状すると。。。
実は最近、眠れないことがある。
いや、実際は最初、眠りにつくのだが、2時間くらいで起きてしまう。で、朝方まで。。。ちなみに今朝は午前2時に起きて、朝6時過ぎにようやく眠れた。
原因?
たぶんビールを家でやめてから。。。
で、冬から春先までは芋焼酎お湯割りをグビグビ3杯くらいやるとうまい具合にごまかせていたんですけど。
最近じゃ、安ワインのペリエ割2杯。
うむ、これでは酔えない→眠れない。になってしまうのであった。
だから、外で飲む時は帰ってきて爆睡なわけです。
やばい。
酔わないと眠れない男になってしまったのかもしれない。
ま、でもその分、ウニウニと思索を巡らしたり、読書が思いの外、進むのであった。
いろんな人に話を聞いたり、メールを貰ったりして、そう、もちろんオリハシ自身に向けられた言葉なんだけど。。。
そーいう時、うまく自分の中で処理するのに時間がかかる(ときがあります。)。つまり、そのことが終始気になるってこと。
なんとか、自分なりに答えを出したい欲求に耐えられないのであります。
ベッドの中で眠れない4時間くらいの思索は、オリハシの中で唯一、集中できる時間なのかもしれない。また、時に、全く関係のない本を貪るように読んでいるときに「あっ!Kさんが言いたかったことって、こーいうことかも?!」と閃いたりするのであるからして、余計に眠れないのだ。
だが、人間、ちゃんとうまく機能するように出来ていて、あまり上手に眠れなかった次の日は、前日のアルコール量が皆無に等しいので、日中はすこぶるカラダの調子がアガリ、しかも夜は、人間らしい疲れが普通にやってきて、ベッドに入った瞬間に眠れるのである。まるで泥の底に眠るように。。。
さて、今日は、そんな眠れない夜に再読した「本」からインスピレーションを受けたことを話してみたい。
サザンオールスターズ活動休止。(無期限って言ってたっけ?)へのオマージュである。(敬意ととってね。)
BlueNSKK1.jpg何を隠そう、オリハシは生粋のサザンオールスターズのファンである。いや、であった。と言った方が正確か。そのあたりの判断は古くからの友人達の読者の判断に委ねたい。
じゃ、一番好きな曲は何か?
「怪物君の空」です。
名曲中の名曲だと思っています。
ちなみに、勤めていた頃、カラオケで盛り上がってだいぶ酔いも回ってくると、先輩O氏はこう言います。
「オリっ!『怪物君の空』、歌え!」と
ちなみに先輩F氏は
「『すべての歌に懺悔しな!!』を歌え!」と。
(1994年ソロアルバム「孤独の太陽」収録)
泥酔オリハシ君は盛り上がる観客達の前でその名曲達を熱唱し、なぜか服を一枚、一枚脱いでいくのでありました。。。
話を戻そう。
一番好きなアルバムは?
はい、サザンでは「KAMAKURA」です。
BlueNSKK2.jpg
なぜ、今、「サザンでは」という言葉を添えたか?と申しますとですね。
実は一番好きなアルバムは桑田佳祐のソロ活動の。。。
KUWATA BANDというのがありまして。
その「NIPPON NO ROCK BAND」というアルバムが一番好きなんです。
全曲英語詞、今、聞いても、かなりロッキンな一枚。
かっこいい曲目白押しなんです。
なんかさぁ、昔、言ってた好きな曲、アルバムと違ってないか?って。
うむ、確かに。
そりゃ、違ってもいいのでは?
歳を重ねた、ということで。
繰り返し聞いたり、しばらく間隔をあけて(例えば10年以上)、聞いたりするとびっくりするくらい見違えて(?)聞き違えてか。輝いて聞こえる曲ってあるのだ。
この桑田佳祐著作、「ブルー・ノート・スケール」を購入して読んだのは確か中学3年生の時。それ以来実に、21年ぶりに読んでみた。
当時の桑田佳祐氏より、ちょっとだけ年上になったオリハシ君。
若っ!、つうか、この人、けっこう生意気?
そりゃ、そーだ、相手は天才、当時からスーパースターだ。一介の街の商人とは違いますよ。(「いっかいの」ってこれでいいのか?)
そーだよね。
当時読んだとき、衝撃だったことを今も覚えている。
若きオリハシ君は当時、
「YaYa~あの時代を忘れない」が、ま、好きだったんですがね。
で、この本読んでるとさ、桑田さん、こう言ってるんですよ。

「YaYa」なんか褒めてくれた人もいるんだけど、俺本人はあんまり好きじゃなかった。手応えがないの。イントロ→A→B→A→B→間奏っていう。音出す前から分かってる曲なんだもん。

と。
小僧オリハシは唸った。
むむむ、では、どの曲を好きなったらいいのだ?!と。(笑)
そのセンテンスがきっかけで、ますますサザンを、そして桑田楽曲を過去に向かって追い続け、かつ、以降も聞き続けてしまうのであった。
こうしてマニアが出来上がっていく。(笑)
同じようなことを実は「村上春樹」においても味わった。
DanceDD.jpgダンス・ダンス・ダンス」が一番いいかなぁ。。。なんて一人密かに思ってた矢先、「村上朝日堂」かなんかを読んだと思うんだけど、そしたら村上春樹がこう言ってる。
「『ダンス・ダンス・ダンス』をいいって言ってくれる人がいるけど、嬉しいんだけど、僕自身はあれはちょっと。。。」
というような意味合いで書いていた。
ここでも思う。えええっ!じゃ、何!?って。
そして、次から次へと同じように深みにはまっていく。
モノを生み出す苦しみを知っているからこそ、ある時期を経ると、「あぁ、あのときはこういておけばもっとよかった。」という自戒の念、みたいなものが働くのかなぁ。。。と。
どちらにも言えることだけど、そうやって一人のアーティストを深めていくことで別にご両人から「おおっ、お前も分かってきたぁ。」と賛辞をもらいたいわけじゃない。
とにかく、そのようにしないではいられないから追い続けた(続けている)。
そして、気が付くと「ひとつひとつの良いところはどこか?」
というフィルターで作品を捉えるようになる。
終いにはどれも「いいな」って。(笑)
一つ言えること。
それは、送り手も受け手も、時間軸を設定して考えたときには一つのモノに対しての感じ方、捉え方が違ってくるのだ。
と。
今更言えば、
オリハシは「デザイナーの作るものを人に届ける職についている。」
なぜ、この服をセレクトしているのか?
この自問自答は、私にとってしないではいられないことなのだ。
ある種の物語だ。
今、この時に、ナクールの服が良い!と思って貰っていること、それ自体、送り手、受け手の時間軸で言えば奇跡的な確率なのだ。
オリハシはもっともっと好きになって貰いたい。
だからこそ、さらなる完成度と良質な物語を提供できるようにセレクトに対して推敲を重ねるのだ。
やるのみ。
最後に、サザンの話に戻ろう。
桑田佳祐氏自身の「YaYa」に対する評価は上に記したとおり。
だがしかし、その後、サザンのコンサートを見る限りにおいて。
アンコールの最後に「YaYa」がくることがけっこうあったりする。
このあたりにファンをホントに大切にしているやさしさを感じずにはいられない。

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