Styling log

2008年12月9日(火) 久しぶりに大ネタふるいます。

今、レディースで、けっこう見かけます。
これ。
TerryRosianHat1.jpgTerryRosianHat3.jpg
フェイクファーのロシアンキャップです。
うぉ!これはオリハシもかぶらなくては!と思い立ち、自分用にも購入。。。今朝、かぶってみる。
う~ん、いいんだけど。。。
いや、メンズでも似合う人は絶対にいる。特にウチ系の格好では。
しかしながらオリハシの場合。
それはズラか?
と問われれば、「はい」としか答えようがない。
キャップです。
とは、いまいち答えられそうに、ない。
やばい。
ちょっと失敗したかな。これ。
と少ししょんぼりしているところにウチの奥さんが出勤前にやってきた。
そして、カウンターの上にたたずむそのアイテムに目がとまる。
そいつは必要以上に自己主張している。
「何?これ~かわいいっ!」
「な、いいだろ?!それ、ちょっとかぶってみなよ!」
オリハシもたたみかける。
「おっ、かわいいよ!それ!似合ってる!」
「じゃぁ、これ、わたしが買う!」
「俺にもちょっと貸してね。」(オリハシ)
しめしめ。。。ホッと胸をなで下ろす。
さて、
以上をふまえて本題に入ります。
今日は大作です。。。。
先日、友人にネガティブフィードバックもらいましたから。
「最近『売りたい』というオリハシの気持ちが出過ぎてる。」って。(笑)
うむ、それは少し自分でも思ってたこと。
たまには、こーいう読ませるブログをやるのがこの「オリハシ日記」の真骨頂だと思うわけだし。
シチリア鍋をつつきながらその友人が言った。
「人間万事塞翁が馬」
酒を酌み交わしながら彼の口をついて出てきたその言葉は、実は先日が初めてではなく、ここ数年、何度か彼から発せられるその故事成語をオリハシは耳にしてきたんです。(この数年、彼自身、本当に激動期だったと思う。)
ずいぶん前になるかもしれないけど、それを受けて、彼にこんなことを話したと思う。(だいぶアルコールも回っていたのでうる覚え。)

わかるよ、それ。
俺だってさ、商売はいいときばっかり続かないもの。
いいときが続くと、すぐ調子に乗っちゃうんだよ。「もっと売れる、もっと売れる」って。
そーするとさ、いつの間にか視野が狭窄になっちゃう。
で、売れなくなってくるとすごく焦る。しかもさ、アパレルなんて先行発注だから。。。
調子がいいと、「うむ、次のシーズンはもっと!」って鼻息荒くなるでしょ?
で、数ヶ月後に「あぁっ、あのとき、何でこんなに多く発注しちゃったんだろう。」みたいな事態に陥っちゃうんだよ。
売れ残ったら全部返品できるような大手はそんなこと考えないかもしれないけど、ウチみたいなとこはそんなことできなしね。
感情の浮き沈みが激しいのってすごく精神的に参っちゃう。疲れちゃうんだよな。
そーなるのって当然、現金回していかなきゃいけないからさ、ほんとに死活問題になっちゃう。(笑)
だからさ、いいときも、わるいときもなるべく精神的に平坦になるように心がけてるんだよ。むしろね、いいときほど自分を疑えって。まさに「塞翁が馬」だよ。

と。だいたいの内容はざっとこんな感じ。(だったような。)
塞翁が馬」については、語源辞典でも参照してもらえばわかると思うけど、
人間の吉凶や禍福は予想ができないことを例えた言葉で、その言い伝えは、昔、中国の北方の砦近く住んでいた老人(塞翁)の馬が隣国の異民族が住む地域に逃げてしまったが名馬を連れて帰ってきた。しかし、老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を骨折してしまった。
だが、そのおかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であった。
っていうようにある程度の時間軸の中で「いいこと」「わるいこと」が巡回していくイメージですよね。
実はそれって、もっとコンパクトに同時平行的にも起こっているんじゃないか?って思うようになったんです。いつからか、ね。
(なぜか?はわからない、直感的に。)
で、最近、とあるブログを読んだときに「これ、なんか似てるな」って感じたんです。
なんでもね、物理学の中に「保存則」っていう概念があるらしいんですよ。
このブログはちょっと変わってて、著者は一人ではないのであえてリンクは張りませんが、少し引用させてもらいます。(T氏、よろしくお願いします。)

何かを失うことを恐れる必要はない
ということです。恐れてはいけないとは言ってない気がするんだけどな。僕は恐れてもいいと思ってる。
また物理話で恐縮だけれども、物理学の中には保存則というのがありまして、この保存(conservation)という概念はこの世界を貫いているとても強力な原理っぽいのです。
物理学における保存については今これ以上説明はしませんが(やり始めたら大変だからおいおいちょっとずつね)、この概念を拡大解釈していった結果、僕は次の結論に至りました。
何かを失ったとき、それど同時に、同じだけの何かを必ず得ている
と。
ただこの時、重要なのは、”同じだけの何か”がなになのかは本人が気づけるかどうか、見つけられるかどうか、にかかっている。またもしその”同じだけの何か”を認識できたとしてもそれを積極的に解釈するか消極的に解釈するかも本人に委ねられている。

どうですか?
中国の故事成語と物理学。
通底するものを感じるのはオリハシだけでしょうか?
もちろん、そこに気づきができるのはある程度の時間軸が必要かもしれませんし、(現時点ではとても等価とは思えない。とか)、解釈する仕方も人それぞれ。
そー考えると。。。
プレゼント(贈与)の話とか、負の先払い。とか余計に腑に落ちますね。
あぁ、物理学とか生物学とか、もっとまじめに勉強しとけばよかった。。。
後悔先に立たず。か。
その分、何かをきっと得ているんですね、わたくしは。

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オリハシ日記、早速拝見させて頂きました!自分が出るときはストーリー仕立てになっているんですね(笑)妻からは最後のピース写真が好評でしたよ。それにしても、僕が話したことをよく覚えていますね。びっくりしました!
川崎市川崎区、30代、 会社員 T様