Styling log

2009年5月3日(日) インストラクチャー

旗日の朝。
開店前、10時ちょっと前に郵便局までいった。
すでに日差しは強くなっている。世の中は快晴の休日。
武蔵小杉駅入り口の交差点、逆から見えれば法政通り入り口の交差点。
「あっ、」
一人の後ろ姿を見つけた。
どこからどう見てもナクールのスタイルであった。
よく言われる「オリハシさん、っぽい」っていうやつだな。
NO ID.のブーツ、そして、ブライトデニム。トップスはやはりNO ID.のストールベスト。後ろ姿だけだったのでインのカットソーは確認できなかったが。。。
そして、ヘッドホンを装着し、手に持つ鞄はおそらくビジネス用のそれと思われるブリーフケース。
「そーだ、GWもけっこう仕事なんですよぉ。。。」って言ってたっけ?
でも、客先に出向くとき以外は、割とカジュアルな服装でいいんです、と言う話を随分、昔から聞いていたのだ。
割と、と言えるレベルかどうかは微妙だが、あの着こなしを見たら誰にも物を言わせないのではないのだろうか?と勝手な推測をする。
「派遣を切っちゃってるから、仕事量がハンパなく増えているんです。」
そんな話を聴いていた。
「うん、うん、結局、出来る人が割に合わなく忙しくなっちゃうんですよね。」
彼の後ろ姿に、「今日もがんばりましょう!」と無言のエールを送った。
そして何より、自分自身も奮い立つものをその後ろ姿に貰ったのだった。
思えば、10年前は、武蔵小杉で自分が売ったTシャツを着てる人を見ただけで、嬉しくなったものだ。
もちろん、今でもそういった感情はある。
しかし、人の欲望にはきりがない。というのも事実。
今で言えば、上から下までスタイルすべてがナクールだ。という人に出会うことに、より大きな喜びを感じる事を禁じ得ない。
たとえ休日出勤の朝であっても、「服を選ぶ」というその時間によってギアチェンジし、気分を上げていく。
ボクがその手伝いを少しでも出来てるか?少しでも「よし、今日もやるか。」と。気分が前に向くことに少しでも役に立っているなら、オリハシにとってそれ以上に嬉しいことはない。
Tシャツだろうが、シャツだろうが、デニムでもジャケットでも、各々のアイテム達は何かと結びつきたくてうずうずしている。
一着のアイテムが一つの情報だとすれば、オリハシの仕事はその情報をインストラクトし、構造化するのがメイン。
つまり、おせっかいを承知で言えば、「売りっぱなし」がイヤなんです。で、要するにコーディネーターだけじゃなくってその本質的な部分を構造化していきたい、と。
インストラクチャー」っていう造語がある。(インストラクターじゃないよ。。。詳しくはリンク先参照ってことで。)
内容はとても難しい。けど、自分の目指すところはここ。っていう直感を感じずにはいられないのだ。
交差点で見かけた後ろ姿の彼にはもう8年もオリハシの服を買い続けて貰っている。
だからこそって訳じゃないが、
やはり、その姿を見たら、こちらも本当に勇気づけられるのだ。
本当にありがとうございます。

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新丸子の写真館「写真道場」さんとのコラボレーション企画、CRS活動としての洋服ポスト・・・etc

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VOICE of nakoolistお客様の声

武蔵小杉はいろいろショッピングセンターが増えましたが、やっぱりコレだなってアイテムが揃ってるのはナクールだと思いますので、これからも頑張ってください!
千葉県千葉市、30代、会社員、E様