久しぶりに本からインスパイア。
内田樹氏の「日本辺境論」。
この本、けっこう売れてるみたいですね。時の首相も丸善で購入したみたいですよ。
内田先生の本はもう10年くらい前から読んでますよ。
自慢じゃないけど。
「これは来るぞ」って思ったわけです。
ファッションに限らず、「これは来るのでは?」という感みたいなものを働かせるのって大事だなって思いますね。
って、今言ったの嘘です。
「これは来るぞ。」なんて思ってない。全然、思ってない。そのときは。
これ(あるいは、この人、このブランド、この店とか。。。)面白いなって思う。
それだけ。「クル」とか言っちゃたら来ない気がする(笑)
弱いですね。びくびくしてます。
だから偶然ですね。来てるのは。
ただ、TVを見ないようにしてから、ある種の嗅覚みたいなものを研ぎ澄まさないといけないわけだから、そう、死活的にね。
先駆的になってないといけないわけで。
だから、「オリハシさんが言ってた本、TVで紹介されてたよ。」とか言われた方がよりベターなわけですね。
で、なんで、こんな話をしたのか?っていうとこんな内容があったのです。以下引用。
指南力のあるメッセージを発信するというのは、「そんなことを言うのは今のところ私の他に誰もいないけど、私はそう思う」という態度のことです。自分の発信するメッセージの正しさや有用性を保証する「外部」や「上位審級」は存在しない。そのようなものに「正しさ」を保証してもらわなくても、私はこれが正しいと思うと言いうる、ということです。どうして言いうるかと言えば、その「正しさ」は今ある現実のうちにではなく、これから構築される未来のうちに保証人を求めるからです。私の正しさは未来において、それが現実になることによって実証されるであろう。それが世界標準を作り出す人間の考える「正しさ」です。(98-99頁)
つまり、そういうことですね(笑)
続けてアルベール・カミュを引きながらこう続きます。
アルベール・カミュはこう言ったことがあります。
「私は理性もシステムも十分には信じていません。私が関心を持つのは、どうふるまうべきかを知ることです。より厳密に言えば、神も理性も信じないでなお人はどのようにふるまい得るかを知ることです」
カミュが言っているのは、自分の主張について、それを主張するに先だってその正しさを担保する「保証人」はいないということです。私の行為や判断の正しさは未来においてしか実証されない(未来においても、実証されないかもしれない)。それでも自らの実存を自分がなした誓言の担保として差し出すことのできる人々だけにしか、新しい世界標準を作り出すことはできない。(99頁)
そうですね、提言しないといけない。
セレクトショップって本当に勇気がいる仕事です。
でもブログはいいですね。
前にこれ紹介しましたね。っていう記録が残るから。
失言もあるかもしれませんが、畏れていては何もできませんし。
これからも勇気を持ってがんばります。