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池波正太郎の「男の作法」

古い人ですけど、やっぱり本質的なかっこよさがあります。

いや、部分的には「おいおい言いたい放題だな。」って思うとこもあるんです。(笑)
食通で知られる人だけど、「こうじゃなきゃダメ」っていうのがわりに少なくてちょっと意外。多様性をある程度認めてるとこがいいかな。

自分のおしゃれをする、身だしなみををととのえるということは、鏡を見て、本当に他人の目でもって自分の顔だの躰だのを観察して、ああ、自分はこういう顔なんだ、こういう躰なんだ、これだったら何がいいんだということを客観的に判断できるようになることが、やはりお洒落の神髄なんだ。
・・・そういうことは何も訓練なしでただやってるだけじゃだめでね、やっぱり映画を観るとか、小説を読むとか、いろんなものを若いうちに摂取していれば、自然にそういう感覚というのは芽生えてくるわけなんですよ。(58頁)

この感覚は、小説や映画で、いいと思った登場人物や俳優からのインスピレーション。こうやったらかっこいいかもというテクニックを得るために必要。
もし自分が着たら・・・という想像力のトレーニング。

人間は自分のことはわからないものです。だけど、まず、そういうふうにいして自分の顔と躰をよく見きわめ、それを基準にしていくことが肝心なんだ、単におしゃれのためだけじゃなくて、いろんな面で自分というものを自分で見つめて、客観視することができるようにする訓練、これが大切なんだよ。(59頁)

これは肝心。自分を自分で見つめるためのファッション。

そういう訓練してますか?

男ならやろうぜ。

で、カラーについて、特に茶。この話はオリハシの感覚と同じです。

ぼくの茶ってというのは黒い靴を履いてもおかしくないくらいような茶にするわけ。

これ結構便利テクニック。

茶の上着を着ても、ネクタイが黒ければ、黒い靴でいいわけだ。

最後に

ファッションじゃないんだけど、
池波正太郎のこのフレーズがオリハシは好き。

てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ

オリハシはどこへ行ってもそうですけど^^;

男の作法(池波正太郎著:新潮文庫)

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ナクールで服を買うようになる前は「正直、服なんてどうでもいい」そう思ってたし、「(服装で)人の目なんか気にしません」という自分でしたが、「他人への気遣いって側面があるよなぁ。」と考えるようになり服に対する意識が180度変わりました。
川崎市中原区、30代、会社員、K様