ども。オリハシです。
木曜日はナクールの休みとあわせて、オリハシ・ブログはお休みしているんだけどね。通勤や帰りの電車の中で「あ、今日、木曜日か、オリハシ日記お休みか」って残念がってる人がけっこういるみたいだからたまにはサービス。
なかなか面白い本。ビジネス本って感じがしないとこがいいね。
少し引用します。84頁、幸田文「流れる」のお金に関する一説を引いた文章。
「くろうとの金、しろうとの金」
「しろうとの金はばかで、退屈で、死にかかっている金であるし、くろうとの金は切ればさっと血の出るいきいきした金、打てばぴんと響く利口な金だと思う。同じ金銭でも魅力の度が違う」
定まった価値を安い・高いで判断する「しろうと」の金に対して、「くろうと」の金とは自分自身がその価値を決めるもの。高かろうが見栄で買うこともあれば、人情でもうけを度外視することもままある。損得勘定に長けた「しろうと」の世界と文字通り一線を画した花街では、時に形のないものや、定められた定価以外のものに金を落とす「粋」という美学がある。
あんまりコスパ・コスパって言いなさんな!ってことだよね。
僕はね、こういう感覚が大好きなんだな。いや、商売人として言ってるわけじゃないよ、商売人としては「この価値にしてこの価格!」というのはナクール・セレクトの大きな売りの一つ。
でもね、一人の生活者として戻ったとき。コスパがいい!とかほとんど口にしない。たいしてお金も持ってないから、ただのやせ我慢なんだけどね。
誰へ届くのかわからないお代より、多少高くついても、顔の見えるところで支払うお代のほうが同じ支払うにしてもずっと気持ちがいいよ。
それを知ってる「くろうと」で粋な人達から僕はパスをもらい続けている。だから、僕も顔の見えるところへパスし続ける。
今日もオリハシ・ブログに来てくれてありがとう。