色に染みつつ色に泥まないのを選ぶこと!これに尽きます。
ナクールで本格的なパターンオーダーのスーツが作れる話をしましたね。メンズカジュアルのスタイリングに特化してきたわけですが、長年のおつきあいになってくるナクーリスト達からスーツを頼まれることが多くなってます。
これまでも、いくつかのブランドからリリースされるスーツを頼まれるたびにセレクトしてきましたが、この秋冬からTete Hommeの本格的パターンオーダーでスーツを作れるようになりました。もちろんビジネス対応できるスーツです。すでに何人かのナクーリストからオーダーを頂いており、「これ楽しい!」と大好評!
こんな感じで11月13日にナクールに到着しました。
ストライプは何がいいかと言えば、「着るものが身を折るたびに交わるが、姿勢を正せばもとの平行になる」というのが美点です。が、ここでもパキっとしてギラギラしたストライプはイマイチです。特に40代以上が着ると下品です。オリハシ世代には絶対に薦めませんね。
「色に染みつつ色に泥まない」これを美学としているのは「いきの構造」の九鬼周造です。とても日本人らしい考え方ですが、大事なことだとオリハシは考えています。
ハッキリした柄のスーツは体格のいい欧米人やスポーツ選手が着れば様になりますが、僕等はそうではないので、ここは九鬼に習いたいところです。そう言う意味ではサッカーの日本代表が着てるデカイウィンドペン柄のスーツなんてちっともカッコイイと思いません。
話を戻します。
生地はイタリア【TOLLEGNO(トレーニョ)】社に別注した生地。【LINEA MASSIOM】エクストラファインウールを使用した生地で適度なハリコシと柔らかさを兼ね備えています。
もう一着の生地はこれ。ダークグレーウィンドウペン
これも素晴らしいチェック柄ですね。
なんとなくチェック?的な・・・
赤から橙を経て、黄に至る色調が黒みを帯びてウィンドウペンチェックになっています。ベースがグレーですが、ブラウンにも見まがうほどの色。まさに「色に染みつつ、色に泥まない」生地。
こちらもイタリアモノの生地メーカー【REDA】1865年創業の老舗です。
ストライプのほうが¥71000+税
チェックのほうが¥78000+税
で上がってきました。このグレードの生地をベースにパターンオーダーしたら安いほうでしょう。
注文から3週間弱で上がってきます。もちろん国内屈指のテーラード工場で縫製されます。
ちなみに九鬼は、寄りはするがいつまでも交わらないストライプ(縞柄)やチェック(格子柄)を愛でたそうです。
男の内に秘めた美学や闘志のようなものを感じますね。
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