【人と同じことをしてちゃ駄目だ】
って、僕の亡くなった親父の口癖だった。
やっぱりどこか他店と差別化を図って商売をやっていこうと常々考えていたんだろうね。
とあるブランドの企画してる人も最近よくいうんだよなぁ。「他(他店・他ブランド)にないものが売れるんです」って。
それはわかるんだけれどもね。企画やデザインする方はそうあって欲しいんだけど。
街のセレクトショップのオーナーであり、販売を生業としてる僕としてはさ、こんな風にも考えられるんだよね。
人と違うファッションをして目立つのは誰でもできる。人と同じようなファッションをして秀でるほうが【服を選びそれを着る技術】として上なんじゃないだろうか?と。
同じようだけど、ちょっとした工夫で同じにみえない。その人が自分にフィットした技術をマスターするのがベースだよなって。
ファッションをコーディネートやスタイリングという言葉で置き換えてもいいんだけど。
商品自体の差異性、それを組み立て、伝える方法の差異性。
じっくりと世の中を、人を見ながら提案していきたいな。
最近ね、ある料理屋さんの板長とお話してね、このフレーズの話になったんですよ。
あぁ、やっぱり考えるんですね。
「人と同じことしてちゃ駄目だ」って。
同じように。
お後がよろしいようで。