まいど。オリハシです。
木曜日のオリハシ日記しかチェックしないなんて人はいませんよね。他の記事を見るとつい服がほしくなっちゃうから・・・
まぁ、いいですよ。
さぁ、今日はあれだ。「人は見かけ(服装)じゃないよ、中身だ」っていう人いますね。ホントにそうですか?という問いかけの話。
【肝をゆるめる身体作法 著:安田登】
能楽師である安田さんの本。
さすがに能楽師だけあって世阿弥から学ぶべきことが書いてるわけ。いろいろ気づきがあって付箋だらけなんだけど、今日は絞りに絞った箇所をかみ砕いてみるよ。
例えばさ、大人は「外見だけ真似してもだめだ。本質が伴わなければ」みたいなこというよね。安田さんによれば、そんなことはないんですよ、と。まずは真似をする。それが大事なんだと言っています。
世阿弥は「花は心、種は態(わざ)なるべし」といってます。
世阿弥は、大事なのは「心」ではなく、「態(わざ)=技」が大事だといっているのです。それが「種」、すなわち基本なのです。「態(わざ)=技」とは服装や、話し方や動作です。古典芸能の用語を使えば「型」と言っていいでしょう。「型」をちゃんと行うと、そこに「心」という花が咲く、そう世阿弥はいいます。
とくる。どうよ、俺はこの感じ分かるよ。服装から心という花が咲くのよ。ファッション一つで心をセルフコントロールできますよって話でしょ。やっぱ【風姿花伝】だよな。
初心の本当の意味もびっくりする。650年続いている芸能である能。その最初の能芸論書で、能楽の聖典として連綿と読みつがれてきた「風姿花伝」の世阿弥が残した、もっとも大切な言葉が「初心忘るべからず」。今、俺たちが使ってる意味はさ、「何かを初めたころの新鮮な気持ちを忘れてはいけない」という意味で使ってるよね。
だけど、違うのよ。「初心」の「初」という字。衣偏(ころもへん)に刀だよね。
この漢字のもともとの意味は「布地にはじめてハサミをいれる」ことです。
美しく織られた布を見ると、そこに鋏を入れるのはなんとも痛々しく、躊躇されるものです。しかし着物を作るときには、それがどんなに美しい布地でもざっくりと鋏を入れなければなりません。
「初」が必要なのです。
これは人間も同じです。
人が次のステージに移るべきときに、いつまでも過去の実績や記憶にすがっていると、次に進むことはできない。いままでの自分をバッサリ斬り捨てる。それが「初心忘るべからず」の基本の意味です。
「人は見かけ(服装)じゃないよ、中身だ」って声高にいうやつほど信用しちゃいけない。そのフレーズにとらわれていて、次にすすめない人は是非とも、「初心」して頂いて、ナクールから初めてほしい。
え?緊張する?
店に入りづらいですか?大丈夫。たいした店じゃありません。
年齢を重ねて新しいステージに移ったから、前の服は着なくなっちゃった!というあなた。
じゃぁ、洋服ポストにどうぞ。
※4月23日(土)洋服ポスト武蔵小杉 by nakool vol.4 開催!
開設時間は4月23日(土)9:00-14:00 午後2時で終了ですのでご注意ください。そのかわり9時からやります。
当日、フジテレビ「みんなのニュース」【シュザイブ】の取材が入ります!皆さん、是非、オリハシを冷やかしに来てください。
※コラボ企画「nakool style in 写真道場」の撮影も本日同番組の取材受けました。
まぁ、どちらも編集されますのでどのくらい取り上げられるのか未知数ですが、皆さん楽しみに。
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