「親父、生きてたら今年72歳ですよ」
「お、そっか、オレと同い年だったか!19年、申年だろ?」
「そ、そうです!」
若いときの先代を知るお客様が来店。聞けば父と同い年、申年の72歳。そうは見えない若さ。真っ黒に日焼けされて健康そのものに見える。
と、同時に今、先代が72歳だったらどんな感じだろうか?ということを想像してみるものの・・・なぜかうまくいかない^^
「デカイ病気してね、胃も3分の1取っちゃったし・・・」
「食事の量も減ったのに腹だけはひっこまねぇんだよなーーー!」
なにやら不満げ。
「あらせや」でよーよく話したわーーー
そう、彼は父が同じ法政通りの「あらせや」で働いていたころから知っていたのである。
なんと!!!かなり貴重な情報を知ってる殿方!
「息子さんからも買わないとな!」と若若しいボタニカルなショートパンツを穿いた御歳72歳の殿方。
リネン素材のショートパンツをセレクトしてさしあげる。
すごく気に入った様子^o^
「おやじ、めちゃめちゃ喜びますよ!父に報告しておきますね」とお見送り。
若いときの父がお客さんとどんな会話してたのかが垣間見える瞬間。っていうか教えてくれるんだもの「こんな話をお父さんとしたんだよ」って。思いをはせる、想像力がふくらむ。
ちょっと苦笑い。
なんだか8月のお盆っぽいゆるさがいいナクール平日の昼下がり。