というわけで木曜日、営業中のオリハシです。
雨の武蔵小杉、佐川急便のお兄さんが朝、持ってきてくれたのがこのダウン。
今年の2月の終わりにオーダー頂いたDUVETICAのダウンです。ご覧のとおりレディースです。
「着丈、カラー、ファーの種類と色、サイズ感」と言ったディテールにこだわってオリハシと相談しながらセレクトしてもらいました。
お待たせすること半年ちょい(ホントは2年越し^^)月日を待つ。季節を待つということも服を買うことの楽しみの一つ。
「待つ」ということができるのが大人のたしなみ。
ときに「好み」を、ときに「慎み」を、あるいは「心がけ」を意味する「たしなみ」。
感覚のざわめきを感じますよね。大人はガツガツしないのよ。
これから長野県までこの子(ダウン)は旅立っていきます。
待たずに待つこと。
待つ自分を鎮め、待つこと自体を抑えること。
待っていると意識することなくじっと待つということ。
これは、ある断念と引き換えにかろうじて手に入れる<待つ>だ。
とりあえず今はあきらめる、もう期待しない、じりじり心待ちにすることはしない、心の隅っこでまだ待っているらしいこともすっかり忘れる。
細心の注意を払って無感覚であること。
期待を棄てたところでこそ本当の待つが始まる。
とは言っても、これがなかなか出来なくて辛いのよね。
DUVETICA EFFIRADUE ¥120000+税
あぁ、今日、お店開けて良かったよ。
待ちに待ってくれた人へ報告が出来たから。
ありがとう。
★今日の文章は【「待つ」ということ(著:鷲田清一)】へのオマージュです。
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