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服と矜持とオレ

木曜日のオリハシです。

ひょんなことからTwitterで「1日1鶏」さんをフォローしはじめました。保育補助の仕事と漫画家をしてるおかたでして。これがね、いろいろなネタのニワトリ漫画なんだけど、なかなか面白いわけ、ちょっとしみじみしたりして。かるく癒されたりしてますわ~

最近は「ほのぼの保育漫画」ばかりなんだけど、この『子供たちとファッションチェック!』てのがね、よかった。

同じ柄を着てたり、同じ色の服を着てたりするとやっぱり盛り上がるもんなんですね。「おなじだー!」って。

そして、大人の男達よ、忘れてることを思い出してほしいぞ。

「服で気持ちを切り替える。身につけるモノと気持ちはつながっているのだ」ということを。

この感覚を思い出そうぜ。

いや、そもそも、そんな感覚は持ったことがなかったぞ!というメンズもいるよな。

ナクールで体験すればいいよ。

いままで、どんな服をまとい、どんなファッションとつきあってきたのか?あたくしが聴きます、聴きます。

そしてだ、少しはお金をかけることだって大事な要素なんだぞ。だからこそ気持ちも入ろうってものでしょ。

安いからこれでいいか、とか。こんなもんでいいか、とか、とりあえずこれでいいか、とかやってると服で気持ちを切り替えることはできない。

服はしょせんうわべだと人は言う。その人の現実を繕い、ときに偽るものだと。
服ごときに人生のすべてを注ぐのは愚かだとも。が、服は人を支えもする。

受け入れがたい現実を押し返すため、はねつけるためにも服はある。そうした抵抗、もしくは矜持(きょうじ)を人はしばしばその装いに託す。服は、折れそうな心をまるでギプスのように支えてくれる重要な装備でもあるのだ。(鷲田清一)

大丈夫!自信をもって!

といろんな人に言ってるオレ。

そうは言ったって、自信満々の人ってどうよっとも思ってるよ。

むしろ自信がないことを隠さない方が耳を傾けてもらえる場合も多いよね。

まぁ、そうやってオレも引き裂かれてます。一緒です、皆さんと。

いつも手探り。試行錯誤。計算どおりにいかないことが多いんだよ。

だからこそ、強がるためにも、服を纏うことで、自分のギアをチェンジしていくことを知ってるんだ。

村上春樹のデビュー作【風の歌を聴け】でこんな名言がある。

「条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ? 強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」(『風の歌を聴け』著:村上春樹 117頁)

ほんの少しでも強くなろう。

いい服をまとって。

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