ナクールは創業50周年を迎えました！

オリハシです。

4月25日、月曜日のナクール。10:00-21:00で通常営業です。月曜日狙いのお客様、お待ちしております！

今日、4月25日は株式会社ナクールの設立記念日です。先代（私の父ですが）が1972年4月から1999年までの約27年間、バトンタッチした私が1999年4月から2022年の今まで23年間務め、おかげさまで創業50周年を迎えることができました。武蔵小杉、法政通り商店街でメンズファッションを提案し続け、多くの顧客に恵まれ、半世紀が経ちました。

今のナクールがあるのもひとえに何年も足繁く通っていただいているナクーリストの皆様や、人生におけるとある数年間でもナクールにどっぷりつかったり、あるいは何かしらで関わっていただいた一人一人のお客様！そして厳しい時代の中でも、魅力的な服を企画生産してきたメーカー仕入先の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。心から御礼申し上げます。

以前、どこかで見たことがあるかもしれませんが、1972年（昭和47年）4月25日のナクールオープン時の写真はこれです。

昔はメンズショップって言ってたんです。70年代、アイビー、プレッピー、ヴァン・ジャケット、ハマトラ、メンズクラブ…そんなキーワードな時代です。この年の11月29日（いいふくの日）に私は生まれました。この店の奥に部屋があったんです。そこに2歳までいました。
これは当時、ナクール店内に置いてあった雑誌、現物です。

写真の店名「ナクールアフセ」に見えますが正確には「ナクールアラセ」です。ナクール先代は同じ法政通り商店街にある「レディースファッション・アラセ」の社員でした。当時の「アラセ」社長は親戚筋や弟子とも呼べる社員を次から次へと独立させてお店を持たせていたと聞いています。私が聞き知っているだけでもアラセ本店の他にナクールを含めて7店舗くらい（あるいはそれ以上）あったのではなか？と思います。独立採算なので、いわゆるチェーンではなく「暖簾分け」です。（今はアラセ、ナクールの2店舗だけです）
本来、レディースをメインにしているアラセグループですが、同じ商店街でご近所に独立出店するということで、ナクールはメンズショップという形態をとることになりました。

ナクール先代は「反旗を翻すことは絶対にしない、という意味も込めてメンズだけなんだ」とまだ学生だったオリハシに語ったことがあります。

実は今、50周年の記念パンフレットを制作しています。昔の写真とか漁っていると、自分はつくづく実感します。ナクールをやるために生まれてきたんだな、と。まさに「五十にして天命を知る」とはこのことです。

母、奈津子さんがある時期、まとめて処分してしまった写真がたくさんあるみたいでして。先代のいい写真がなかなかありません。

その中でもこれはまぁ、先代らしい写真かな、というのを一つアップしておきます。分かる人が見ると「あぁ！そうだった！」と思うはずです。

まったく似てないですね、私と。眉間にしわを寄せて写ることしかしない人でした。かなり晩年のほうで、たぶん51か52歳ころ。ナクールスタイルではあるのですが、実は着てるブレザーは違います。

私がアパレルメーカーに就職した年、最初の上司A氏が「オリ、体型的に合うと思うから自分が着なくなったジャケットやパンツ、スーツをまとめて送るわ、着たいものだけとって処分してくれや」とダンボール2箱も送ってくれたんです。
A氏には、本当によくしていただきました。まだ最初のころはスーツの手数が少なかったので助かりました！

その中に入っていたのが、先代が着てるブレザーです。
「お、このジャケット、オレがもらっちゃっていいか？」というので「これは親父のほうが似合うと思うよ」と進呈したのです。

先代の名は「輝彦」と言います。
これは今のナクール店内の写真（どこの部分だか分かりますか？）
実はこのレンガは旧ナクール店舗で使っていたレンガを敷き詰めて内装工事をしてもらいました。私自身がレンガに刻みました。
「あたなの志を私は忘れませんよ」という意味を込めて。